二岐温泉の風景
福島県

二岐温泉

温泉秘境自然湯治
温泉自然と過ごすグルメ1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け温泉がおすすめ秘境感あり

福島の山奥に、ひっそりと湯けむりが立ちのぼる場所がある。 二岐温泉。 アクセスも不便、派手な観光地でもない。 それでも、ここを目指す人が絶えないのには理由がある。 冬に来て、初めてわかった。 雪に埋もれた山あいで、ただ湯に浸かる。 それだけで、何かが溶けていく感じがした。

福島の山奥に、ひっそりと湯けむりが立ちのぼる場所がある。二岐温泉。アクセスも不便、派手な観光地でもない。それでも、ここを目指す人が絶えないのには理由がある。冬に来て、初めてわかった。雪に埋もれた山あいで、ただ湯に浸かる。それだけで、何かが溶けていく感じがした。奥羽山脈の深部に湧く秘湯。炭酸分を含む単純泉が数軒の旅館に引かれ、山中の沢音と硫黄の香りだけが聞こえる。新白河から車で1時間、別世界へ。冬の山道は凍結する。スタッドレス必須、チェーンも念のため積んでおきたい。携帯の電波はほぼ入らない。地図は事前にダウンロードを。湯治目的の長期滞在プランがある宿も多い。2泊以上するとさらに深く、この場所の空気に馴染んでいく。

Best Season
冬(12〜2月)が断然おすすめ。 雪景色と露天風呂の組み合わせは唯一無二。 秋の紅葉シーズン(10月中旬〜下旬)も、山の色が鮮烈で美しい。
Stay
1泊おすすめ
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二岐温泉のおすすめスポット

01
旅館大黒屋|築100年超の板間で、時間の感覚がなくなる

旅館大黒屋|築100年超の板間で、時間の感覚がなくなる

国道から細い山道を30分ほど走る。

カーナビが「目的地周辺です」と言い出した頃、やっと看板が見える。

大黒屋は、江戸末期から続く宿だ。

ロビーというより「土間」に近い。

スリッパに履き替えた瞬間、床がきしんだ。

その音がなぜか心地よかった。

温泉は源泉かけ流し。

無色透明で、肌にぬるっとなじむ感触がある。

内湯は木造りで、湯温は42℃前後。

ずっと入っていられる。

食事は地のものばかりだ。

イワナの塩焼き、こんにゃく刺し、山菜の煮物。

華やかさはゼロ。

でも全部、ちゃんとおいしかった。

1泊2食で16,000円前後。

予約は早めに。

冬の週末は埋まるのが早い。

■ 旅館大黒屋 住所:福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉 TEL:0248-84-2311 料金:1泊2食 16,000円〜(時期により変動) チェックイン:15:00 / チェックアウト:10:00 日帰り入浴:500円(要事前確認)
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02
二岐山登山口|雪道を1時間、誰にも会わない

二岐山登山口|雪道を1時間、誰にも会わない

標高1544m。

二岐山は、ふたつの峰を持つ山だ。

登山口は温泉街のすぐそこにある。

冬は当然、雪道になる。

軽アイゼンを持っていて本当によかった。

最初の30分は急登が続く。

息が上がる。

雪が深いところで膝近くまであった。

静かだ。

風の音だけが聞こえる。

1時間ほど歩いたところで、木の間から温泉街が見える。

湯けむりが白く漂っている。

その景色に、思わず声が出た。

山頂まで行くのは冬季には相当の体力がいる。

無理せず、途中の展望ポイントで引き返すのが現実的だ。

下山後の温泉が、信じられないくらい気持ちいい。

このセットがたまらない。

■ 二岐山登山口 住所:福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉付近 標高:1,544m 登山口〜山頂:約2時間30分(夏季目安) 冬季注意:軽アイゼン・スノーシュー必携。単独行は避けること。 入山届:登山口付近のポストに提出を
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03
沢沿いの露天風呂|雪が降る中、川音だけが聞こえる

沢沿いの露天風呂|雪が降る中、川音だけが聞こえる

大黒屋の露天風呂は、沢のすぐそばにある。

夜、雪が降り始めた頃に入りに行った。

外気温はたぶんマイナス5℃以下。

脱衣所から出た瞬間、顔が刺さるように冷たかった。

でも湯船に入ると、体の芯まで熱が広がる。

そのコントラストが、もう言葉にならない。

川の音がずっと聞こえている。

ぼた雪が湯面に落ちてくる。

ほかに誰もいない。

30分くらいいた。

体感では10分だ。

時間の感覚が、完全にずれた。

こういう体験を、昔の人は「湯治」と呼んでいたんだ。

温泉に治してもらう、ということ。

現代人が忘れかけている感覚が、ここにはまだある。

■ 沢沿いの露天風呂(大黒屋) 場所:旅館大黒屋の敷地内 利用:宿泊者は無料(時間制の場合あり、要確認) 混浴・男女別:時間帯により異なる(要宿へ確認) 冬季:滑りやすいため足元注意。サンダルより草履推奨
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モデルコース

Day Trip 10:00 二岐山登山口出発 → 12:00 展望ポイントで折り返し → 13:30 大黒屋で日帰り入浴(要確認)→ 14:30 帰路
1 Night 1日目/14:00 大黒屋チェックイン → 15:00 内湯でまず温まる → 17:00 沢沿い露天風呂 → 18:30 夕食(イワナ・山菜)→ 就寝前にもう一風呂。2日目/7:00 朝風呂 → 8:00 朝食 → 9:30 二岐山登山口から雪道散策 → 11:30 チェックアウト・帰路
Travel Tips 冬の山道は凍結する。 スタッドレス必須、チェーンも念のため積んでおきたい。 携帯の電波はほぼ入らない。 地図は事前にダウンロードを。 湯治目的の長期滞在プランがある宿も多い。 2泊以上するとさらに深く、この場所の空気に馴染んでいく。

二岐温泉への行き方

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