山の上に、城があった。 それも、ちゃんと「城址」じゃなくて、石垣がごろごろ残っている城が。 栃木県佐野市の唐沢山城は、関東七名城のひとつ。 でも観光地っぽさが全然ない。 猫がいて、木漏れ日があって、静かな風が吹いている。 そういう場所だ。
唐沢山城のおすすめスポット
唐沢山城・大手道|足元の石が、400年分の重さを持っている
駐車場から歩き始めると、すぐに雰囲気が変わる。
杉林の中に、石畳が続いている。
整備されてはいるけど、観光地化されていない。
そのバランスが絶妙だ。
大手道を登ると、両脇に野面積みの石垣が現れる。
コンクリートで固めたような復元石垣じゃない。
本物の、ごつごつした石が積み上がっている。
触れると冷たくて、硬くて、確かにそこにあった。
歩いて15分ほどで本丸跡に着く。
標高は約242メートル。
それほど高くないのに、関東平野が広がって見える。
「ああ、だからここに城を作ったのか」と、すとんと腑に落ちた。
春は桜が咲く。
秋は紅葉が石垣に重なる。
どの季節に来ても、この石垣は変わらずそこにある。
唐沢山神社|城址の中に、ひっそり神社があった
本丸跡に唐沢山神社がある。
城址の中に神社。
そのセットが、最初はなんとも不思議に感じた。
でも境内に入ると、すごく落ち着く場所だ。
木々に囲まれていて、空気がひんやりしている。
参拝客もそんなに多くない。
ゆっくり手を合わせられた。
神社の周辺には、城郭の遺構がそのまま残っている。
堀の跡、土塁の跡、石垣の断片。
あちこちに「城があった証拠」が転がっている。
ここで気づいたのが、猫の多さ。
境内に何匹もいる。
人を恐れず、石垣の上に座っている。
「城の守り猫」と勝手に呼びたくなった。
帰り際、御朱印をいただいた。
300円。
スタンプじゃなく、ちゃんと手書きだ。
それだけで、来た甲斐があると思えた。
唐沢山の自然|城址なのに、ほとんど登山だ
唐沢山は城址であると同時に、ちゃんとした自然の山でもある。
遊歩道が整備されていて、本丸跡だけじゃなく尾根沿いも歩ける。
鳥の声がうるさいくらい聞こえる。
ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ。
野鳥好きには堪らない場所だ。
春は山桜とソメイヨシノが同時期に咲く。
4月上旬〜中旬が見頃。
石垣と桜のコントラストが、普通の花見とは全然違う。
夏は緑が濃くなる。
虫は多い。
虫除けスプレーは必須だ。
秋の紅葉シーズンは11月上旬〜中旬。
人が増えるけど、それでも混雑というほどじゃない。
ゆっくり歩けた。
全体を歩いて1時間〜1時間半。
スニーカーで十分だが、ヒールは絶対にやめたほうがいい。
道は舗装されていない部分が多い。
それくらいの山だ。
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唐沢山城への行き方
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