栃木県

岩船山

自然絶景

栃木県の平野にぽつんと浮かぶ、異様な岩の塊。 標高はたった173メートル。 でも、その頂に立った瞬間、言葉を失った。 冬の空気は刺さるように冷たくて、 関東平野がどこまでも白く霞んでいた。 ここは観光地というより、もっと静かで、もっと深い場所だ。

Best Season 冬晴れの日が断然おすすめ。 空気が澄んでいて、頂上からの眺めが別格だ。 霜が降りた早朝は、石仏と苔が白く輝いて息をのむ。

岩船山のおすすめスポット

01

岩船山|173メートルの頂に、別の時間が流れている

登り口に着いたのは朝9時ごろ。

駐車場は無料で、平日はほぼ誰もいない。

石段が急だ。

手すりを握りながら、一段一段登る。

息が白くなる。

冬の朝、気温は3度だ。

5分も登ると、景色が一変する。

巨大な岩壁が迫ってくる感じ。

浸食された岩肌はオレンジがかっていて、

どこかの国の遺跡に迷い込んだみたいだ。

頂上に出た瞬間、風が強くなった。

関東平野が360度広がっている。

筑波山が小さく見える。

冬晴れの日なら、富士山も見えるらしい。

ベンチに座って、缶コーヒーを一口飲んだ。

それだけで、十分だ。

混んでいないのがいい。

ここには、静けさがある。

■ 岩船山 住所:栃木県栃木市岩舟町岩船3300 料金:無料 登山所要時間:片道約15〜20分 駐車場:無料あり アクセス:JR両毛線「岩舟駅」から徒歩約20分
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02

岩船山 高勝寺|石仏と苔と、しんとした空気

頂上近くに、古いお寺がある。

高勝寺。

創建は奈良時代とも言われている。

境内に入ると、空気が変わる。

ひんやりして、静かで、

時間が止まっているみたいだ。

石仏が並んでいた。

苔むした台座の上に、ずらりと。

数十体はある。

表情がみんな少しずつ違う。

冬の光が差し込んで、

石の表面がうっすら輝いている。

その瞬間だけ見られるものがある。

訪れる人は少ない。

ガイドもいないし、音声案内もない。

自分のペースで、ただ歩くだけ。

それがいい。

奥の院への細い道も歩いてみた。

岩を削った参道が続く。

足元が滑るから、冬は特に注意が必要だ。

でも、その不便さも含めてここの魅力だ。

■ 岩船山 高勝寺 住所:栃木県栃木市岩舟町岩船3300 料金:境内参拝無料 参拝時間:9:00〜16:00(目安) ※積雪・凍結時は足元に注意
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03

岩船山の採石場跡|廃墟なのに、なぜか美しかった

山の南側を回ると、採石場の跡が広がっている。

ここが、正直一番驚いた場所だ。

垂直に削られた岩壁。

高さは20メートル近くある。

ところどころに緑が生えていて、

水が岩肌を伝って光っている。

かつてここは、大谷石を切り出した場所だ。

石材の採掘は昭和中期に終わった。

それから何十年も、岩だけが残っている。

廃墟なのに、怖くはない。

むしろ静謐な感じ。

誰も手を加えていないのに、

妙に整然としている。

冬の午後、低い光が岩壁に当たると、

影と岩の色が混ざって、

オレンジとグレーのグラデーションになる。

写真を撮っている人を一人見かけた。

気持ちはわかった。

ここは、何度でも来たくなる顔を持っている。

■ 岩船山 採石場跡(外観見学) 住所:栃木県栃木市岩舟町岩船付近 料金:無料(外から見学) 注意:立入禁止エリアあり。柵の外から観賞のこと 光の当たる午後2〜3時ごろがおすすめ
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モデルコース

Day Trip 9:00 岩船山登山スタート → 9:30 高勝寺参拝 → 10:30 採石場跡見学 → 11:30 岩舟駅周辺で昼食 → 午後、栃木市内の蔵の街へ
1 Night 1日目:岩船山登山・高勝寺・採石場跡をゆっくり半日かけて巡る。夕方は栃木市内の蔵の街で夕食・宿泊。 2日目:朝の蔵の街を散歩 → 太平山(おおひらさん)へ移動し関東平野を再び一望。
Travel Tips 冬は登山道が凍結することがある。 軽アイゼンまでは不要でも、滑りにくい靴は必須だ。 駐車場は無料だが狭め。 週末午前中は意外と混む。 平日の朝イチが一番静かで、光もきれいだ。

岩船山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約1時間44分
水戸から 約2時間29分
前橋から 約2時間44分
高崎から 約2時間44分
甲府から 約3時間14分
備考 バス

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