東京から約2時間。 そこに、あの金色がある。 山の中に突如現れる極彩色の建築群は、 写真で何度見ても、実物は全然違う。 空気が違う。 スケールが違う。 杉の巨木に囲まれた参道を歩き始めた瞬間、 ここは別の世界だと気づく。
栃木県日光市に鎮座する神社だ。徳川家康を祀る社殿群は国宝・重要文化財に指定され、表参道の石段を上りきると極彩色の装飾と精密な木彫刻を持つ陽明門が正面に現れる。同じ社叢に立つ日光山輪王寺では、狩野派の天井画を堂内で仰ぐことができる。足を延ばすなら標高1,269mの中禅寺湖へ。遊覧船から断崖の湖岸美と男体山信仰の遺跡も巡れる。見どころが多い。1泊してゆっくり回るのがよく、東京から約2時間13分、宇都宮駅からバスでアクセスする。絢爛な造形が石段の先に待つ。
日光東照宮のおすすめスポット
日光東照宮|1200段の先に、あの陽明門が待っている
表参道から石段を登る。
段数を数えていたら途中でやめた。
とにかく多い。
息が上がってきたころ、陽明門が視界に入る。
その瞬間、足が止まった。
彫刻の数は508体。
そう聞いていたけど、数えようとする気すら起きない。
圧倒されるというより、眺めながら時間が溶けていく感覚。
「日暮の門」と呼ばれる理由が、正直わかった。
陽明門の前でぼーっと30分は立っている。
金色と朱色と白が、曇りの日でもちゃんと光る。
晴れた日だったら、もっとやばかっただろう。
観光客は多い。
特に週末の10〜14時は混雑のピーク。
開門直後の9時台に到着するのが正解だ。
人が少ない分、建築だけと向き合える時間がある。
三猿・眠り猫|有名すぎるのに、実物は思ったより小さい
「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿。
どこにあるか知ってるつもりで、通り過ぎかけた。
想像より、小さい。
神厩舎の木壁にある彫刻なのだが、
しゃがんで顔を近づけてやっと表情がわかるくらい。
三猿だけじゃなく、
「子猿の一生」として8枚の彫刻が並んでいる。
これを知らずに来た。
全部見ると、ちょっとした物語になっている。
眠り猫は坂下門の上。
これも、思ったより小さい。
正直、「あ、これか」という感じ。
でも裏側に雀の彫刻があって、
猫が眠るほど平和な世だという意味らしい。
それを知ってから見たら、急に好きになった。
解説なしで回るより、
ガイドか音声アプリを使った方が絶対に面白い。
スマホでダウンロードできる公式音声ガイドが550円。
使って正解だ。
奥宮・徳川家康墓所|200段の先の、静けさが本物だ
眠り猫の下をくぐり、奥宮への石段を登る。
207段。
きつい。
でも、登った先が別世界だ。
杉の木が太い。
樹齢400年以上のものが並んでいる。
空気が冷たくて、湿っていて、静か。
陽明門周辺の賑やかさが嘘みたいに、人が少ない。
奥宮には徳川家康の墓所・宝塔がある。
金色のきらびやかさとは全く違う、
シンプルな石造りの塔。
そのギャップが、妙にリアルだ。
400年前の人物の墓に、今立っている。
そういう感覚が、ここで急にやってくる。
所要時間は往復で30〜40分。
帰り道の石段、足に来る。
雨の日は石が滑るので注意が必要だ。
冬は凍結する日もあるらしい。
軽登山のつもりで、歩きやすい靴で来てほしい。
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日光東照宮への行き方
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