東京から約3時間。 そこに、時間が止まったような渓谷がある。 湯西川温泉は、平家の落人が隠れ住んだという里だ。 観光地っぽさがほとんどない。 川沿いに宿が並んで、湯気が立って、静かだ。 冬に来ると、その静けさがさらに深くなる。
湯西川温泉のおすすめスポット
湯西川温泉 かまくら祭|川の上に、小さな光が100個並んでいた
2月になると、湯西川の川原にかまくらが並ぶ。
ミニかまくら祭と呼ばれている。
数は約100個。
それぞれにキャンドルが灯されている。
日が暮れると、川全体がぼんやりと光って見える。
写真で見て知っていたけど、実際は全然違った。
川の流れる音と、静寂と、光だけがある。
誰も大声を出さない。
みんな、なぜか小声になっている。
開催は1月下旬から3月上旬ごろ。
夕暮れの17時ごろから点灯が始まる。
気温はマイナスになることもある。
使い捨てカイロは必須だ。
かまくらの中に入れるものもある。
甘酒を100円で出してくれる宿もあった。
そのぬくもりが、ちょうどよかった。
湯西川温泉街|川沿いを歩くだけで、ここに来た意味がわかる
温泉街といっても、長さは500メートルほど。
大きな土産物屋もない。
コンビニもない。
川沿いに古い宿が並んでいる。
それだけだ。
歩いていると、硫黄ではなく、木の香りがする。
どこかの宿の内風呂が開いているだ。
川の水は透き通っていて、冬でも澄んでいた。
橋の上から川を見下ろすと、底まで見える。
夏なら飛び込みたいような深さだ。
冬はただ眺める。
それで十分だ。
宿の多くは日帰り入浴も受け付けている。
料金は500〜1,000円が相場だ。
ランチとセットになっているプランも多い。
事前に電話で確認するのが確実だ。
平家の里|落人の集落跡に、生活がそのまま残っている
温泉街からすこし歩いた山の中に、「平家の里」がある。
入場料は500円。
茅葺き屋根の古民家が数棟、集まって建っている。
壇ノ浦で敗れた平家の落人が、ここに隠れ住んだとされる地だ。
建物の中には、甲冑や農具が展示されている。
説明文は少ない。
でも、それがよかった。
想像する余白がある。
敷地内は静かで、他に観光客がいないこともある。
冬の午後に行ったら、スタッフの方と2人だけだ。
「雪が積もる前にまた来てください」と言われた。
雪景色の平家の里を、いつか見たいと思っている。
まだ行けていない。
それが、また来る理由になっている。
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湯西川温泉への行き方
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