山の上に、城跡だけが残っている。 天守もなく、石垣だけ。 それでも、登ってよかった。 那珂川沿いの小さな城下町から急坂を15分。 頂上に立つと、烏山の街が一望できる。 ここに来る人は多くない。 だからこそ、静かに時間が流れている。
烏山城のおすすめスポット
烏山城|石垣だけが語る、山城の孤独
登山口から本丸まで、約15分。
距離はそう長くない。
でも、足元は思った以上に荒れている。
整備された観光地ではない。
案内板もぽつぽつある程度。
夏に行ったら、草が膝くらいまで茂っている。
息を切らして本丸跡に着く。
そこに残るのは、野面積みの石垣だけ。
天守はとっくに失われている。
でも、その石垣が妙に美しかった。
誰かが積んだ石が、400年後もここにある。
それだけのことなのに、しばらく動けない。
本丸から見える那珂川の景色もいい。
緑と川が重なって、静かな絵みたいだ。
観光客は、登っている間に2組しかすれ違わない。
それくらいの場所。
城下町散策|昭和が残った通りを歩く
城跡を下りて、街をぶらついた。
烏山の中心街は、思ったより渋い。
シャッターが目立つ商店街。
古い看板。
昭和のまま止まったような建物。
でも、それが悪い意味ではない。
むしろ、手が加えられていない感じが好きだ。
「鮎の塩焼き」ののぼりを見つけて立ち寄った。
那珂川の鮎は有名で、夏は観光客が来るらしい。
1尾700円。
川のそばで食べると、なんかちゃんと旅してる気になった。
街を歩いていると、和紙の店があった。
烏山和紙は、県内でも珍しい伝統工芸品。
店の人が気さくで、30分くらい話し込んだ。
そういう偶然が、この街には残っている気がした。
城山公園|桜と緑の間で、時間を忘れる
城跡への登り口になっているのが、城山公園。
春に来たら、絶対よかったと思う場所だ。
桜の木が斜面にずらっと並んでいる。
案内によると、約300本。
4月上旬が見頃らしい。
行ったのは9月だったから、桜はない。
でも、緑が濃くて、日陰が気持ちよかった。
公園内にベンチがある。
地元のおじさんが一人、ぼーっとしている。
犬の散歩の人が通り過ぎた。
それだけ。
観光地感が全然ない。
それがここの正直な姿だ。
城山の頂上と合わせて、公園で過ごす時間を入れると2時間はあっという間に経つ。
急ぐ必要はない。
そういう場所だ。
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烏山城への行き方
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