栃木県

男体山

自然絶景

標高2,486m。 日光の空に、ただ垂直に突き立っている。 冬の男体山は、甘くない。 それでも登りたくなる理由が、あの山頂にある。 霧氷に覆われた森を抜けた先、 中禅寺湖が眼下に広がった瞬間—— 息が止まった。寒さじゃなくて、景色に。

Best Season 夏山(7〜8月)は登りやすく初心者にも向く。冬山(12〜2月)は霧氷と雪景色が圧巻だが、完全な上級者向け。紅葉の10月も中禅寺湖との組み合わせが美しい。

男体山のおすすめスポット

01

二荒山神社|登山は、ここから始まる儀式だ

登山口は、二荒山神社の境内にある。

鳥居をくぐると、受付がある。

登拝料は500円。

ここを通らないと、山に入れない。

お守りを買うかどうか迷った。

結局、買った。

冬の男体山をなめてはいけない、と直感した。

出発は朝6時。

まだ暗かった。

ヘッドライトをつけて、一歩目を踏み出した。

登山口から山頂まで、コースタイムは3〜4時間。

でも冬は違う。

雪と氷で、足が思うように進まない。

アイゼンは必須。

12本爪を持っていってよかった、と心から思った。

社務所のおじさんに「今日は風が強い」と言われた。

その言葉の重さを、5合目で理解した。

■ 二荒山神社(中宮祠) 住所:栃木県日光市中宮祠2484 登拝料:500円 登山受付時間:6:00〜(冬季は要確認) ※冬季(11月中旬〜4月上旬)は登山禁止期間あり。公式サイトで必ず確認を。
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02

森林限界の先|霧氷と無音の世界に、言葉を失った

8合目あたりから、景色が変わった。

木の枝が、白く凍っている。

霧氷だ。

晴れていたのに、木だけが白い。

静かで、奇妙で、美しかった。

カメラを出そうとした。

手がかじかんで、うまく操作できない。

気温はマイナス10度以下だ。

9合目を過ぎると、木がなくなる。

遮るものが、何もない。

風が容赦なくぶつかってくる。

立っているのがやっとだ。

それでも足を止めない。

振り返ると、中禅寺湖が見える。

真冬の湖は、鈍い銀色をしている。

「来てよかった」と思った瞬間がそこにあった。

山頂まで、あと少し。

その「あと少し」が一番きつかった。

■ 男体山 登山コース(往復) 距離:約8km(往復) 標高差:約1,200m 所要時間:登り3〜4時間、下り2〜3時間 アイゼン(12本爪推奨)・ピッケル必携 ※冬季登山は上級者向け。単独行は避けること。
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03

男体山山頂|2,486mの冷気と、360度の現実

山頂に着いたのは、10時半だ。

4時間半かかった。

鉄剣が立っている。

雪をまとって、空に向かって突き刺さっている。

これが男体山の山頂、という証明。

奥白根山が見える。

日光連山が、横に並んでいた。

遠くには筑波山のシルエットもあった。

360度、遮るものがない。

ただ、空と山と、冷たい風だけがある。

お湯を沸かした。

カップ麺を食べた。

標高2,486mで食べるカップ麺は、格別だ。

下山を始めたのは11時15分。

山頂には45分しかいられない。

体が冷えてくる前に動かないといけない。

冬山には、のんびりする余裕がない。

それが、冬山だ。

■ 男体山山頂 標高:2,486m 山頂の気温:冬季はマイナス10〜20度になることも 注意:山頂付近は強風が多い。防寒・防風装備は万全に。 下山後の温泉:日光湯元温泉(車で約30分)、日帰り入浴700円〜
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モデルコース

Day Trip 6:00 二荒山神社出発 → 10:30 山頂着・昼食 → 11:15 下山開始 → 14:00 下山完了 → 日光湯元温泉で体を温めて帰路へ。
1 Night 1日目:日光東照宮・中禅寺湖を観光し、湯元温泉に宿泊。2日目:早朝6:00に登山開始、山頂を踏んで午後下山。温泉でしっかり疲れを取ってから帰る。余裕があれば竜頭の滝も立ち寄れる。
Travel Tips 冬季登山は11月中旬〜4月上旬が通行止め期間になることが多い。 必ず二荒山神社の公式サイトで確認を。 アイゼン・ピッケル・防風ウェアは必携。 日帰りでも12本爪アイゼンなしは危険。 単独行は避けて。

男体山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間14分
水戸から 約2時間59分
前橋から 約3時間14分
高崎から 約3時間14分
甲府から 約3時間44分
備考 バス

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