陶芸の街として知られる益子に、温泉があるのを知っていた? そんなに期待していない。 でも、湯に浸かった瞬間に考えが変わった。 ぬるりとした肌触り。 窓の外は冬の雑木林。 益子はやきものだけの街じゃない。
益子温泉のおすすめスポット
益子温泉 湯治の里|ぬるりとした湯に、時間を忘れた冬の午後
正直、観光の「おまけ」くらいに思っている。
陶器市の帰りに寄ればいいか、と。
ところが、湯に入って5分で考えが変わった。
源泉温度は約40℃。
ぬるめで長く浸かれる。
アルカリ性のお湯で、出たあとも肌がしっとりしている。
「美人の湯」という言葉は使いたくないけど、確かに肌が違う気がした。
内湯と露天、両方ある。
冬の露天がとくによかった。
空気は冷たいのに、湯の中は温かい。
その温度差が気持ちいい。
周囲は住宅地と雑木林。
派手な景色はない。
でもそれがいい。
なにも考えずに、ただ浸かっていられる。
料金は大人700円。
混んでいない平日の午後2時頃に行ったら、ほぼ貸し切り状態だ。
こういう穴場感が好き。
益子の街歩き|窯元と坂道と、冬の静けさ
温泉の前後に、少し歩いてみた。
益子の街は起伏がある。
坂を上ったり下ったりしながら、窯元の煙突を探す。
冬は観光客が少なくて、静かだ。
その静けさが心地よかった。
城内坂通りに窯元とギャラリーが並んでいる。
夏や秋の陶器市シーズンとは別の顔。
人がいない分、じっくり器を見られる。
ある小さな窯元で、店主と30分くらい話し込んだ。
「冬に来る人は好きな人が多い」と言っている。
わかる気がした。
歩き疲れたら、カフェに入るのもいい。
益子焼のカップでコーヒーが出てくる店がいくつかある。
1杯500円くらい。
器を眺めながら飲むコーヒーは、なぜかおいしい。
温泉→街歩き→温泉、という二度入りもありだ。
歩いた後の湯はまた別物だ。
益子参考館|民藝と向き合う、静かな時間
濱田庄司の旧邸宅と工房が、そのまま美術館になっている。
事前に名前だけ知っていた程度で行ったけど、正直すごかった。
登窯、工房、古民家、コレクション。
そのすべてが生きた状態で残っている。
ガラスケースの中の作品を見るのとは、感覚が違う。
ここで作られていた、という空気がある。
入館料は1,000円。
スタッフの方が敷地を案内してくれる。
その説明が面白くて、気づいたら1時間半いた。
民藝に興味がなかった人でも、変わるだ。
そういう場所だ。
冬は枯れ木の庭が広がっている。
それがまた、器の色と合っている。
益子の冬の色は、焦げ茶と灰色だ。
それがどこか好きだ。
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益子温泉への行き方
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