霧が降りる、という地名に引かれた。 日光というと東照宮が真っ先に浮かぶけれど、 ここには別の顔がある。 標高700メートルの山の中に静かに建つリゾートホテル。 温泉に浸かりながら、雪をかぶった杉木立を眺める時間。 その贅沢さに気づいたのは、チェックインしてから30分後のことだ。
TAOYA日光霧降のおすすめスポット
TAOYA日光霧降|露天に入った瞬間、街の記憶が溶けた
車で日光市街を抜け、霧降高原道路を登っていく。
カーブを曲がるたびに、街の気配が薄くなっていく。
ホテルに着いたのは午後3時ごろ。
チェックインを済ませて真っ先に向かったのは大浴場だ。
内湯はしっかり熱め、42度前後。
体の芯まで温まる感覚がある。
露天に出ると、空気が違った。
冬の乾いた冷たさと、湯気の柔らかさが混ざり合う。
目の前には杉と落葉樹の森。
音が、ない。
ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉の湯は、
入った後もじんわり温かさが続く。
冷え性の体には、これがかなり効いた。
夜と朝、2回入った。
朝の露天は格別で、霧が谷間に流れているのが見える。
ああ、霧降という名前はこういうことか、と思った瞬間だ。
霧降高原・キスゲ平園地|冬でも来る価値がある1445段
ホテルから車で5分ほど。
キスゲ平園地の天空回廊がある。
夏はニッコウキスゲが咲き乱れるので有名だけど、
冬に来た人はそれほど多くない。
1445段の階段を登り切ると、標高1582メートルの展望台。
その日は快晴だ。
那須の山並みが白く輝いている。
足元には霧降の谷。
遠くに関東平野がうっすら見える。
途中、踏み固められた雪が残っていて、
軽アイゼンを持ってきておいて正解だ。
冬に来るなら必携だ。
登りは約25分。
風が強くて耳が痛くなったけど、
その痛さも含めて、この景色の一部だ。
人が少ない分、独り占め感がある。
これは冬ならではの特権だ。
日光東照宮周辺の街歩き|1日いても飽きない神域の空気
ホテルから東照宮周辺まで車で約15分。
朝一番の9時ごろに向かうと、人が少ない。
世界遺産の石畳を歩くと、冬の冷気が足元から上がってくる。
杉の巨木が参道に並ぶ光景は、何度見ても圧倒される。
推定樹齢400年のものもある。
陽明門はやっぱり細かかった。
彫刻が複雑すぎて、どこを見たらいいかわからなくなる。
でもそれが気持ちいい。
昼は神橋近くの食堂で湯葉そばを食べた。
1,200円。
ゆばがふわっとしていて、だしが透き通っている。
日光に来たら、湯葉は外せない。
帰り道、おみやげ屋を冷やかしながら歩いた。
揚げゆばまんじゅう(200円)を食べ歩きしたら、
揚げたてでかなりうまかった。
急いで帰るのが惜しくなった。
モデルコース
TAOYA日光霧降への行き方
HUB CITY
宇都宮(拠点都市)から行ける旅先を見る →