標高1,449メートル。 冬の榛名山は、静かにそびえている。 観光客が減るこの季節に、あえて来た。 山頂付近の気温はマイナスを下回ることもある。 でも、その寒さの先にある景色が、ずっと気になっている。 凍りついた湖面、白く染まった稜線。 夏とは全然ちがう顔がある。
榛名山のおすすめスポット
榛名湖|氷が張った湖の上で、音が消えた
12月の下旬、榛名湖に着いたのは朝8時ごろだ。
駐車場に車を停めると、空気がまるでちがう。
肺が痛いくらい冷たい。
それでも、湖の方へ歩かずにはいられない。
湖面は薄く凍りかけている。
風もなく、音がほとんどない。
対岸に見える榛名富士が、白く輝いている。
カメラを向ける手が、震えた。
夏は遊覧船が出るこの湖も、冬は別の顔を見せる。
観光客はほぼいない。
のんびり湖畔を歩いて30分ほどで一周できる。
完全結氷すると、ワカサギ釣りのテントが並ぶ。
例年1月下旬から2月がその時期だ。
寒さ対策だけは、絶対に怠らないほうがいい。
手袋2枚重ね、カイロ必携。
それでも、来る価値は十分すぎるほどある。
榛名富士|ロープウェイで8分、山頂は別世界だ
榛名富士山頂駅まで、ロープウェイで約8分。
往復料金は大人720円だ。
安い、と思って乗り込んだら、あっという間に視界が広がった。
山頂は標高1,390メートル。
冬は風が強く、体感温度はグッと下がる。
防寒着なしでは、正直きつい。
でも、そこから見える榛名湖の全景がすごかった。
湖がこんなに小さく見えるのか、と驚いた。
晴れた日には赤城山や浅間山まで見渡せる。
山頂には榛名富士山神社がある。
ひっそりとした小さな社だが、冬に参拝する人は少ない。
ほぼ独り占めだ。
ロープウェイの最終は16時30分ごろ(季節により変動)。
乗り遅れたら、歩いて下山することになる。
時間には余裕を持っておくこと。
榛名神社|参道を歩くたびに、空気が変わった
榛名湖から車で15分ほど下ったところに、榛名神社がある。
創建は6世紀ともいわれる、相当古い神社だ。
駐車場から随神門まで、参道を10分ほど歩く。
両側に巨杉が並んでいて、冬は雪をかぶっている。
その光景だけで、もう十分すごい。
参道沿いには滝がある。
「みそぎの滝」と呼ばれる。
冬は滝の縁が凍りつき、氷柱ができている。
自然が作った造形に、しばらく立ち止まってしまった。
本殿の奥には、巨大な岩がそびえ立つ。
「御姿岩」と呼ばれ、神社の本殿がその岩に食い込むように建っている。
はじめて見たとき、スケールに圧倒された。
境内は無料で入れる。
参拝時間は30〜40分あれば十分だが、つい長居してしまう場所だ。
冬の早朝、人が少ない時間帯がいちばんいい。
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榛名山への行き方
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