東京から車で2時間ちょっと。 それだけ走れば、別の時間が流れている場所に着く。 猿ヶ京温泉は、赤谷湖のほとりに静かに沈んでいる。 冬は雪が積もり、湯けむりが白く立ち上る。 派手な歓楽街はない。 ただ、湯があって、山があって、静けさがある。 それだけで、十分すぎるほどだ。
猿ヶ京温泉のおすすめスポット
赤谷湖畔の露天風呂|雪見湯というのは、こういうことだ
猿ヶ京温泉に来たら、まず湯に入る。
それ以外に理由はいらない。
訪れたのは1月の午後3時すぎ。
外気温はマイナス2度だ。
宿の露天風呂は赤谷湖が見える。
お湯の温度は42度くらい。
なめると少し塩味がする。
硫黄の匂いではなく、どこかやわらかい泉質だ。
湖の対岸に雪をかぶった山が見える。
誰もいない。
静かすぎて、少し怖いくらいだ。
20分ほど浸かっていたが、のぼせる前に体が芯から温まった。
上がってから30分以上、体がぽかぽかしている。
これが本物の温泉の効き方だ。
日帰り入浴も受け付けている宿が多い。
料金は500円〜800円程度。
午後2時から午後9時が目安だが、宿によって違う。
赤谷湖|凍りかけた湖が、静止画みたいだ
温泉に入る前に、湖沿いを歩いた。
30分もあれば一周できる遊歩道がある。
1月の赤谷湖は、半分以上が凍っている。
湖面が鈍く光っている。
風がほとんどない。
誰ともすれ違わない。
自分の足音だけが聞こえる。
夏はカヤックや釣りで賑わうらしい。
でも冬のこの静けさは、夏には出せない。
湖を挟んで山が広がる。
雪が積もった杉林が黒と白に見える。
写真を撮ったが、スマホでは全然伝わらない。
湖畔に小さな東屋がある。
そこでコーヒーを飲んだ。
インスタントだったけど、おいしかった。
歩いて15分で手がかじかんだ。
手袋は必須だ。
散策するなら午前中の光がきれいだ。
猿ヶ京の街歩き|小さな温泉街に、ちゃんと好きな店があった
温泉街というほど規模は大きくない。
メインの通りを歩いても10分かからない。
でも、その10分が悪くない。
まず目に入るのが「まんじゅう屋」だ。
店先で蒸したてのおまんじゅうを売っている。
1個100円。
手のひらに乗せると温かい。
その隣に小さな土産物屋。
みなかみ産のジャムや漬物が並んでいた。
ゆずの蜂蜜漬けを買った。650円。
これが今も家の冷蔵庫にある。
街の端に共同浴場があった。
地元のおじさんが2人、ゆっくり入っている。
料金は300円。
シャンプーは持参が必要だ。
夕方5時を過ぎると、店が閉まりはじめる。
早めに動いたほうがいい。
静かな温泉街が好きな人には、ちょうどいい規模感だ。
にぎやか過ぎず、寂し過ぎない。
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猿ヶ京温泉への行き方
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