鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。 平将門ゆかりの地として知られる国王神社。 茨城の田んぼのど真ん中に、ひっそりと立っている。 観光地っぽさはゼロ。 でも、だからこそ来る価値がある。 地元の人しか知らないような静けさの中に、 1000年以上の時間が積み重なっている。
国王神社のおすすめスポット
国王神社|田んぼの向こうに、将門が眠っている
坂東市の田園地帯を車で走ると、突然現れる。
周囲に民家はほとんどない。
コンビニも、観光客向けの駐車場案内も、ない。
鳥居の前に立つと、杉の大木が何本も並んでいた。
樹齢数百年は超えているだろう。
幹の太さが尋常じゃない。
境内に入ると、しんと静まり返っている。
平日の午前10時。
参拝者はゼロだ。
ここは平将門を祭神として祀る神社だ。
「国王」という社名が、将門の壮絶な野望を物語っている。
歴史の教科書で知っていた名前が、
ここでは急にリアルになった。
本殿は質素だが、確かな存在感がある。
お参りして、しばらく動けない。
静かすぎて、逆に圧倒された。
境内の杉林|人間の時間とは、別の時間が流れている
本殿の裏手に回ると、杉がさらに密集している。
光が差し込む角度が独特で、
午前中の斜めの光が、幹と幹の間を縫うように落ちている。
カメラを向けると、自然に縦構図になった。
空を見上げると、緑のグラデーションが広がっている。
足元の土は柔らかく、少し湿っている。
落ち葉が積み重なって、ふかふかとした感触だ。
ここに長くいたくなる気持ちがわかった。
ベンチはない。
売店もない。
でも、20分くらいそのまま立っている。
杉の幹に手を触れると、ひんやりとしている。
東京から車で約1時間の場所に、
こんな空間があるとは思っていない。
人が少ないうちに来てよかった。
連休に来たら、たぶん感じが違う。
周辺の田園風景|神社の外も、ちゃんと旅だ
神社を出て、少し歩いた。
5分も歩けば、田んぼが広がっている。
春先は水が張られて、空が映っている。
遠くに筑波山が見える。
霞がかかっていたが、シルエットははっきりわかった。
この景色と、さっきの神社が同じ場所にある。
それだけで来た意味があった。
地元の農家の方が軽トラで通り過ぎた。
こちらをちらっと見て、会釈してくれた。
観光地化されていない場所の、
そういう空気感が好きだ。
近くに「将門の里」関連のスポットも点在している。
神社だけで30分。
周辺を含めると2時間は過ごせた。
ランチは坂東市内まで戻るのが現実的だ。
神社の目の前には飲食店がない。
それも含めて、来る前に調べておくのがいい。
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国王神社への行き方
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