水に浮かぶ城、という言葉がある。 土浦城はまさにそれだ。 霞ヶ浦のほとり、かつては三方を水堀に囲まれている。 今は公園になっているけれど、石垣と堀が残っていて、 あの時代の空気が、静かにまだそこにある。 派手さはない。 でもそれがいい。
土浦城のおすすめスポット
土浦城跡(亀城公園)|石垣の前で、時間が止まる感覚
入口から歩いて2分もかからない。
それなのに、突然景色が変わる。
石垣が見えた瞬間、足が止まった。
思っていたより、ずっと存在感がある。
土浦城は別名「亀城」。
水に浮かぶ姿が亀に見えたからだという。
現在は亀城公園として整備されていて、入場無料。
観光地っぽい喧騒もなく、散歩している地元の人がいるくらい。
東櫓と西櫓が現存している。
江戸時代に建てられたもので、県内でも数少ない現存建造物だ。
木の質感、窓の格子、土台の石積み。
近くで見ると、細部まで丁寧に残されているのがわかる。
堀に反射する空が、やたらと綺麗だ。
風のない日は特に。
水面に城が映って、なんとも静かな気持ちになる。
朝イチに来てよかった。
人も少なくて、一人でゆっくり見て回れた。
土浦市立博物館|城の記憶が、ここにぎっしり詰まっている
亀城公園に隣接している博物館。
入館料は100円。
安すぎて逆に不安になった。
中に入ると、土浦の歴史がコンパクトにまとまっている。
城の模型があって、かつての姿が一目でわかる。
水堀が三方を囲んでいた頃の土浦城、想像するだけで格好いい。
霞ヶ浦と土浦の関係も展示されている。
水運で栄えた港町としての歴史、醸造業の話。
知らなかったことが多くて、メモを取りながら回った。
展示物の量はそこまで多くない。
1時間もあれば十分まわれる。
でもその1時間が、城跡をもう一度見たくなるきっかけになる。
博物館を出てから、もう一度石垣の前に立った。
先ほどとは見え方が少し違った。
知ることで、見えるものが変わる。
そういう体験だ。
霞ヶ浦湖岸|風が強くて、空が広くて、妙にすっきりした
城跡から歩いて15分ほど。
霞ヶ浦の岸に出た。
湖というより、海みたいだ。
対岸が霞んで見えないほど広い。
茨城に来るまで、こんな場所があると思っていない。
葦が群生しているエリアがあって、風が吹くたびにざわざわ揺れる。
水鳥もいた。
カメラを向けると、逃げるでも向かってくるでもなく、ただそこにいた。
霞ヶ浦は琵琶湖に次いで日本で2番目に大きい湖。
そのスケールを、数字で知るより体で感じてほしい。
湖岸に立って、その広さを実感したとき、なんとも言えない開放感があった。
サイクリングロードが整備されていて、自転車で走る人も多い。
土浦駅付近でレンタサイクルを借りれば、湖岸沿いを気持ちよく走れる。
料金は1日1,000円前後。
時間に余裕があれば、絶対に走るべき道だ。
モデルコース
土浦城への行き方
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