茨城の田んぼの中に、突然あらわれる。 鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。 ここは「夢むすび・縁むすびの神様」と呼ばれる大杉神社。 全国から参拝者が集まる理由が、境内に入ってわかった。 杉の香りと静けさが、日常をすっと遠ざけてくれる場所だ。
大杉神社のおすすめスポット
大杉神社|田んぼの先に、1300年の時間が待っている
最寄り駅からタクシーで約10分。
周囲は一面の田園風景。
こんな場所に本当にあるのかと思いながら進むと、突然、巨大な鳥居が現れた。
創建は神護景雲元年(767年)と伝わる。
1300年以上、この地に立ち続けてきた。
境内に入ると、まず目を引くのが樹齢600年を超えるご神木の杉。
幹の太さが圧倒的で、見上げると首が痛くなるほど高い。
「夢むすびの神様」として知られ、夢や願いが叶うとして全国から参拝者が訪れる。
平日の午前中でも、ぽつぽつと人が途切れない。
本殿は彫刻が細かく施されていて、見るたびに新しい発見がある。
龍や鳳凰が彫り込まれた欄間は、江戸時代の職人の仕事だとか。
写真を撮りながら、しばらく動けない。
参拝後のおみくじを引いたら、大吉だ。
それだけで、なぜか旅全体がよい色に染まった気がした。
ご神木とパワースポット|600年の杉が、黙って圧をかけてくる
境内の奥に進むと、ひときわ存在感のある杉が立っている。
樹齢600年以上とされるご神木だ。
近づくにつれて、空気が少し変わる。
気のせいだ。
でも確かに、あそこだけひんやりしている。
幹回りは数人で手をつないでも届かないほど太い。
根元には苔が厚くついていて、長い時間が積み重なっているのを感じた。
木の前に立つと、なんとなく背筋が伸びる。
神様がいるとかいないとか、そういう話ではなく、
単純にこの樹の「歴史の重さ」に押される感じ。
スマートフォンを向けると、うまく画角に収まらない。
全部を映そうとすると、根元が切れる。
根元を映すと、てっぺんが消える。
そのくらい、でかい。
ご神木の横に小さな祠があった。
参拝者が次々と手を合わせていく。
みんな何かを願いにきている。
それだけで、なんだかこちらも真剣になった。
稲敷の自然と田園風景|神社の外もちゃんと旅だ
大杉神社の参拝を終えて、周囲をぶらぶら歩いてみた。
田んぼが広がっているだけ、と思っていたら、意外に気持ちよかった。
霞ヶ浦が近い土地柄で、空が広い。
建物に視界を遮られることがない。
都市部からきた人間には、それだけで贅沢だ。
春は桜が咲く木が境内にもあり、4月上旬は花と杉が同時に楽しめる。
夏は緑が濃くなり、ご神木の陰が頼もしい。
秋の早朝は霧が立ちやすく、幻想的な雰囲気になるらしい。
地元の参拝者に教えてもらった。
近くに「道の駅いたこ」があり、車で約20分。
地元の野菜や茨城の名産が揃っていて、帰り道に立ち寄ると荷物が増える。
レンコンと干し芋を買った。どちらも正解だ。
神社の門前には小さな売店があり、名物の「夢むすびだんご」が売っている。
1本150円。
みたらし系の甘辛いタレで、参拝の後にちょうどよい甘さだ。
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大杉神社への行き方
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