土塁がある。 堀の跡がある。 そして、なぜか静かに胸が騒ぐ。 小田城は、派手さとは無縁の場所だ。 でも一度立つと、ここに来た意味がじわじわとわかってくる。 戦国時代の息吹が、草の下からまだ滲み出ている気がした。
小田城のおすすめスポット
小田城跡|草の中に、戦国が眠っている
つくばエクスプレスの「つくば駅」からバスで約40分。
バスを降りると、急に静かになる。
城跡に入ると、まず土塁の高さに驚く。
1000年近い歴史を持つ小田氏の居城だ。
南北朝から戦国時代まで、この地で何度も攻防があった。
整備された遊歩道を歩くと、全長2kmほどのコースになっている。
所要時間は1時間もあれば十分だが、つい立ち止まってしまう。
土塁の上に登ると、筑波山がよく見える。
晴れた日の午前中、光の角度がちょうどいい。
ここから見る筑波山は、どこか違う顔をしている。
入場は無料。
それが信じられないくらい、見応えがある場所だ。
復元模型展示室|ここで全体像がつかめる
城跡だけ歩いても、正直なところ全体像がつかみにくい。
そこで先に立ち寄ってほしいのが、現地に設けられた案内看板と復元模型だ。
実物大ではないが、縄張り図と合わせて見ると一気に理解が深まる。
「あの土塁はここか」と腑に落ちる瞬間がある。
近くにある「小田城跡歴史ひろば」には情報パネルも充実している。
発掘調査の成果が丁寧にまとめられている。
出土した陶器の破片の写真があった。
この土の中に、ちゃんと生活があったんだ。
戦だけじゃない、誰かの日常があったんだと。
ここを先に見てから城跡を歩くと、見え方がまるで変わる。
順番は「ひろば→城跡」がおすすめだ。
周辺の里山散策|城跡の外も、静かに美しい
城跡を歩き終えたあと、もう少し足を延ばする。
周辺は田んぼと雑木林が続く。
農道を歩いていると、時間の流れがはっきり変わる。
春は菜の花が一面に広がる。
秋は稲穂と筑波山の組み合わせが最高だ。
人がほとんどいない。
それだけでもう、十分すぎる景色だ。
歩いていると、地元のおじいさんに話しかけられた。
「昔はもっと堀がわかりやすかった」と言っている。
地元の人の記憶にも、この城は生きているんだ。
歩きやすい靴は必須だ。
舗装されていない道も多い。
カメラを持って、2時間くらいぶらぶらするのが一番いい。
急がない旅に、ぴったりの場所だ。
モデルコース
小田城への行き方
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