茨城県

水戸八幡宮

観光自然

水戸の街なかに、突然、深い森が現れる。 石段を踏み始めた瞬間、空気が変わった。 ひんやりして、少し湿っていて、杉の匂いがする。 徳川家とゆかりの深い古社だと聞いている。 でも来てみると、そんな歴史の重さより先に、この静けさが体に入ってくる。 街の中心部から歩いて来られる場所に、これだけの自然が残っている。

Best Season 新緑の5月と紅葉の11月が特におすすめ。 社叢の緑が鮮やかな初夏は、森の空気が格別だ。 流鏑馬を目当てにするなら9月中旬一択。

水戸八幡宮のおすすめスポット

01

水戸八幡宮|石段を上るたびに、時代が遡る

参道に入ると、まず石段が迎える。

段数は多くない。

でも一段踏むごとに、街の音が遠くなる。

両脇の杉が、空をすぼめていく。

日中でも薄暗い。

境内に着いたとき、思わず深呼吸した。

本殿は慶長年間の建造。

約400年前の木が、今もそこに立っている。

柱の太さ、屋根の反り。

圧倒されるというより、じっと見つめてしまう感じ。

国の重要文化財に指定されているが、特別な柵も仰々しい看板もない。

ほんとうに普通に、そこにある。

それがよかった。

拝殿の前に立って、誰もいない静寂に気づいた。

平日の午前10時。

観光客はゼロ。

地元のお年寄りが一人、手を合わせている。

そういう場所だ。

■ 水戸八幡宮 住所:茨城県水戸市八幡町8-54 参拝料:無料 参拝時間:自由(社務所は9:00〜17:00ごろ) アクセス:JR水戸駅北口よりバスで約10分、または徒歩約20分
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02

社叢の森|市街地の真ん中に残った、本物の原生林

境内の奥に、社叢(しゃそう)と呼ばれる森がある。

樹齢数百年の木が、手つかずのまま残っている。

足を踏み入れると、空気の密度が違う。

夏でも涼しい。

体感で3〜4℃は下がる気がした。

地面は苔に覆われて、踏むのが申し訳ないほど。

これだけの森が、水戸市の住宅地のなかにある。

そのことが信じられない。

鳥の声だけが聞こえる。

風が来ると、木の上のほうがざわざわと鳴る。

下まではほとんど届かない。

そういう場所に、一人で10分以上いた。

別に何があるわけじゃない。

ただ立っているだけ。

でも、それがよかった。

都市の中の静寂。

この森を目的に来てもいい。

■ 社叢(水戸八幡宮境内) 入場料:無料 水戸市の天然記念物に指定 ※足元が悪い箇所あり。スニーカー以上の靴を推奨
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03

例大祭・流鏑馬|年に一度だけ、境内が別の顔を見せる

水戸八幡宮の例大祭は、毎年9月中旬に行われる。

そのなかで奉納される流鏑馬が、見る価値がある。

馬が境内を駆け抜け、的を射る。

距離にして約180m。

時間にして、ほんの数十秒。

でもその数十秒が、ずっと頭に残る。

馬の蹄の音が石畳に響いて、風圧が来て、一瞬で通り過ぎる。

写真を撮る間もない。

次は撮ることより、ちゃんと見ることにしよう。

観覧は無料。

場所取りのために1時間前には来たほうがいい。

地元の家族連れや、カメラを持った人たちで境内が埋まる。

普段の静けさとは別の顔。

それも、この神社の本当の姿だ。

■ 水戸八幡宮例大祭・流鏑馬 開催時期:例年9月15日前後 観覧料:無料 ※日程は年により変動あり。公式情報を事前確認のこと 問い合わせ:029-221-5327
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モデルコース

Day Trip 水戸駅10:00出発 → 水戸八幡宮10:30参拝・社叢散策(約60分)→ 偕楽園13:00(梅の季節なら必須)→ 弘道館15:30 → 水戸駅17:00帰路
1 Night 1日目:水戸駅着後、水戸八幡宮参拝→偕楽園→好文亭見学。水戸市内泊。2日目:弘道館→水戸芸術館周辺を散策→納豆料理で昼食→帰路。歩く旅なら2日あると余裕が生まれる。
Travel Tips 駐車場は境内そばに無料で数台分ある。 公共交通ならバスが便利だが本数は少なめ。 社務所でいただける御朱印は、落ち着いたデザインで人気。 混雑がないので、ゆっくり書いてもらえる。 参拝後は近くの蕎麦屋で昼食を。

水戸八幡宮への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間
水戸から 約2時間45分
前橋から 約3時間
高崎から 約3時間
甲府から 約3時間30分
備考 バス

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