東京から特急で約1時間。 そこに、フランスのワイナリーがある。 本当に、茨城に。 明治36年創業の牛久シャトーは、日本で初めて本格的なワイン醸造に成功した場所だ。 レンガ造りの建物が並ぶ敷地に足を踏み入れた瞬間、ここが関東のど真ん中だということを忘れる。
茨城県牛久市の醸造場だ。明治時代に建てられたレンガ造りの建物と葡萄棚が広がり、木樽が並ぶ施設内でワインの試飲ができる。東京から約1時間29分。水戸駅からはバスで現地へ向かえる。シャトーの敷地を一巡りするだけでも見応えがあり、重厚な洋風建築が醸造の歴史を伝える。近くには高さ120mの青銅製釈迦牟尼像・牛久大仏があり、胎内の美術館からは広大な景観を望める。牛久自然観察の森は湿地帯や池が点在する雑木林で、四季の野鳥観察に向いている。見どころが多い。1泊してゆっくり巡りたい。葡萄棚の下、グラスを傾ける午後。
牛久シャトーのおすすめスポット
牛久シャトー本館|レンガの壁の前で、時間が止まった
入口の門をくぐると、いきなり景色が変わる。
広い芝生の向こうに、赤レンガの建物。
思わず足が止まった。
明治時代に建てられたその建物は、今も現役だ。
国の重要文化財に指定されている。
でも、ガラス越しに眺めるだけじゃない。
中に入れる。
ワイン醸造の歴史を展示した資料館になっていて、入館料は無料。
それがまず驚きだ。
薄暗い館内には、当時の醸造道具が並んでいる。
100年以上前の木樽。
手書きの帳簿。
誰かがここで真剣にワインを作っていたことが、伝わってきた。
外に出ると、秋の日差しがレンガを照らしている。
この角度から写真を撮りたくて、30分くらいうろうろした。
ワインショップ&試飲コーナー|500円で、ここにしかない味を知る
本館の隣に、ワインショップがある。
観光地にありがちな、浮ついた雰囲気はない。
むしろ静かで、ひんやりしている。
ここの目当ては試飲だ。
有料試飲は1杯200円〜、3種セットで500円程度。
牛久シャトーのオリジナルワインを、その場で飲める。
飲んだのはシャトーカミヤの赤。
渋みが強くなくて、するっと入ってきた。
「これ、茨城産のぶどうですか」と聞いたら、スタッフが丁寧に教えてくれた。
ボトルで買うと1,500円前後から。
東京のデパートでは見かけない銘柄が揃っている。
お土産に2本買って、リュックが重くなった。
でも後悔はしていない。
ショップの窓から、ぶどう畑が見える。
10月に来たからか、葉が少し色づいている。
そのまま30分、ぼんやりしてしまった。
シャトー園内の散歩道|ぶどう畑の横を、ただ歩く
建物だけじゃなく、敷地そのものが気持ちいい。
約3万平方メートルの敷地に、ぶどう畑と緑道が広がっている。
入場無料で、自由に歩き回れる。
紅葉の時期に行くと、畑の葉が赤くなっている。
カメラを持った人たちが、畑の前でしゃがんだり立ったりしている。
気持ちはわかる。
散歩コースはゆっくり回っても40〜50分くらい。
途中にベンチがいくつかあって、ワインを飲みながら座っている人もいた。
そういうのが、ここの正しい楽しみ方な気がした。
平日の午後に行ったら、人が少なくて静かだ。
鳥の声と、風の音しかしない。
茨城でこんな時間が過ごせるとは思っていない。
春は新緑、夏は青々としたぶどう、秋は紅葉。
季節ごとに表情が変わるから、また来たくなる。
モデルコース
牛久シャトーへの行き方
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近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。
水戸を拠点に牛久シャトーへ日帰り・宿泊の旅も便利です
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