水戸の街の外れ、静かな住宅地の奥に突然現れる。 鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。 杉の木立が日差しを遮り、参道がまっすぐ奥へ続く。 観光地っぽさがまるでない。 それがかえって、ここに引き寄せられる理由だ。
茨城県護国神社のおすすめスポット
茨城県護国神社|杉並木の参道で、時間が止まる
参道に足を踏み入れると、まず静けさに気づく。
交通量の多い道路からほんの数十メートルなのに、嘘みたいに静かだ。
両脇に立ち並ぶ杉の木は、見上げると首が痛くなるくらい高い。
樹齢はどのくらいだろう。
幹の太さが半端じゃない。
参道の長さは約100メートルほど。
足元の石畳は少し苔むしていて、雨上がりだと特に雰囲気が出る。
朝9時前に来ると、ほぼ誰もいない。
参拝客の気配がない時間帯に歩くと、空気の重さをちゃんと感じられる。
拝殿は昭和14年創建。
コンクリート造りだけど威圧感はなく、どこか落ち着いた佇まいだ。
ここで手を合わせると、なんとも言えない気持ちになった。
観光で来たはずが、気づいたら静かに頭を下げている。
境内の自然|季節ごとに顔が変わる、緑の聖域
春は桜。
境内に数本の桜があって、3月下旬から4月上旬が見頃だ。
杉の緑と桜のピンクが混ざる景色は、ここでしか見られない組み合わせだ。
夏は深緑が濃くなる。
木陰の参道は気温より2〜3度は低く感じる。
水戸の夏は思ったより蒸し暑いので、このひんやり感はかなりありがたかった。
秋は境内の一部で紅葉が見られる。
モミジが数本あって、11月中旬ごろが色づきのピーク。
杉の常緑との対比が美しい。
冬は人が少なく、静寂が極まる。
霜が降りた参道の石畳に朝日が当たる瞬間は、少し早起きしてでも見る価値がある。
一年中、何かしら発見がある場所だ。
季節を変えてまた来たいと思わせる神社というのは、案外少ない。
水戸周辺散策|護国神社を起点に、水戸の奥を歩く
護国神社から車で10分も走ると、偕楽園がある。
日本三名園のひとつ。
梅の時期(2月〜3月)は入園料300円だが、それ以外の季節は無料だ。
これ、あまり知られていない。
護国神社とは正反対の賑やかさで、特に梅まつりの期間中は人でいっぱいになる。
だからこそ、護国神社の静けさが際立つ。
朝に護国神社、午前中に偕楽園、という順番がちょうどいい。
水戸駅周辺に戻れば、納豆料理を食べられる店がいくつかある。
「水戸の梅」という干し菓子は、お土産に間違いない。
1箱800円前後で、見た目も上品だ。
茨城は「地味」と言われることが多い。
でも、護国神社の杉並木を歩いた後だと、その評価がちょっと腑に落ちなくなる。
知らないだけで、ちゃんとある。
そういう場所だ。
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茨城県護国神社への行き方
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