地図アプリに「神田城」と入れると、 そこには山しか映らない。 道路脇に車を停めて、獣道みたいな斜面を登る。 息が上がりかけたころ、突然視界が開ける。 この感覚が忘れられなくて、また来てしまった。 栃木県に、こんな場所が残っていたとは。
神田城のおすすめスポット
神田城跡|草と土と、かつての城の空気だけがある
遺構らしい遺構は何もない。
石碑がひとつ、立っているだけ。
それでも、来てよかった。
郭(くるわ)の段差がはっきり残っている。
土塁の輪郭が、草の下からにじみ出てくる。
歩くと足元がぼこぼこしていて、
ここが人の手で作られた場所だとわかる。
整備されていない、というより、
手をつけられていない。
その荒れ方が、逆にリアルだ。
中世の山城がこのかたちで残っているのは、
正直かなり珍しい。
ハイキング感覚で来たら、
思いのほか歴史の密度に圧倒される。
所要時間は登り約20分。
下山含めて1時間あれば十分まわれる。
入山料は無料。
城跡からの眺望|誰もいない山の上で、町が見える
郭の最上部に立つと、佐野の町が見渡せる。
ビルも看板も、ほとんど視界に入らない。
田んぼと山だけが続く。
晴れた日の午前中がいい。
霞がかかっていない分、遠くの稜線まで見える。
誰もいない。
10分以上、ひとりでそこに立っている。
風が強い日は、草がざわざわ鳴る。
それ以外は本当に静かで、
鳥の声だけが聞こえる。
スマートフォンをポケットにしまいたくなる。
そういう場所だ。
「絶景」ではない。
でも、心が落ちついた。
それで十分だ。
周辺の里山|登城路の途中に、別の時間が流れている
登山口までの道が、また良かった。
農道をゆっくり走ると、
梅の木が点々と植わっている。
2月末に行ったから、ちょうど白い花が咲いている。
地元の人が畑仕事をしている。
挨拶したら、城のことを少し話してくれた。
「昔からあそこには登らん」と笑っている。
登山口近くに水場がある。
飲めるかどうかはわからないけど、
顔を洗ったら冷たかった。
春は桜が咲くらしい。
秋は紅葉が斜面を染めるらしい。
次は10月か11月に来ようと思っている。
コンビニは車で15分の距離にある。
飲み物と軽食は手前で買っておいたほうがいい。
モデルコース
神田城への行き方
HUB CITY
宇都宮(拠点都市)から行ける旅先を見る →