地図アプリで検索すると、ただの「公園」と出てくる。 でも実際に足を踏み入れると、そこは中世の城跡だ。 土塁が残り、堀が残り、時間が止まったような静けさがある。 観光客もほぼいない。 それが鷲城の正直な姿だ。
鷲城のおすすめスポット
鷲城跡|誰も来ない城跡で、戦国の土が残っている
駐車場から歩いて5分もかからない。
でも、その5分で空気が変わった。
木が鬱蒼と茂っていて、昼間なのに薄暗い。
足元は草が生えた土道で、舗装なんてない。
整備されすぎていないのが、逆にリアルだ。
鷲城は14世紀に小山氏が築いた城だ。
規模は大きくないが、土塁の高さが想像より全然あって驚いた。
2メートルは余裕で超えている。
堀跡も残っていて、今は草の窪地になっている。
「ここを馬が走ったのか」と思うと、しばらく動けない。
案内板は数枚あるが、説明は最低限。
それが逆にちょうどよかった。
余計な演出がない分、想像が膨らむ。
観光地化されていないから、誰もいない。
平日の午前中、40分間、完全にひとりだ。
そういう時間が、好きな人には刺さるはずだ。
城跡の堀と自然|草と土と、静寂だけがある空間
城跡を歩いていると、鳥の声だけが聞こえる。
カラスでも雀でもない、名前のわからない鳥。
そのくらい静かだ。
堀跡沿いを歩くと、季節によって全然違う顔を見せる。
春は草が青くて気持ちいい。
夏は虫が多いので、虫除けは必須だ。
秋に来た友人が「落ち葉と土塁の組み合わせが最高だった」と言っている。
城跡の面積はそんなに広くない。
ゆっくり歩いても30〜40分で一周できる。
でも、その短い時間で何度も立ち止まった。
土塁の上に登れる箇所がある。
高さがある分、周囲の地形がよくわかる。
「なるほど、ここなら攻めにくい」と素人でも感じた。
カメラを持って来てよかった。
木漏れ日と土塁の組み合わせは、なぜかとても絵になる。
インスタ映えという言葉は似合わないが、写真を撮りたくなる場所だ。
周辺散策|思川と城跡、セットで歩く半日コース
鷲城から車で10分圏内に思川が流れている。
城の守りに使われた川だと聞いて、実際に見に行った。
川岸に立つと、城との位置関係がようやく腑に落ちた。
地図で見るより、体で理解できる。
思川の周辺は桜の名所でもある。
春に来ると、川沿いの桜並木が見事らしい。
地元の人が「4月上旬の1週間が一番いい」と教えてくれた。
小山市内には「小山評定跡」もある。
関ヶ原の合戦の前に、家康がここで諸将を集めて評定を開いた場所だ。
歴史好きなら合わせて回りたい。
昼食は小山駅周辺まで戻るのが無難だ。
城跡周辺には飲食店がほぼない。
自販機もないので、飲み物は持参を強くすすめる。
半日あれば、鷲城・思川・小山評定跡の3か所を無理なく回れた。
静かで、地味で、でも確かに面白い。
モデルコース
鷲城への行き方
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