標高1800メートル。 そこに、白い湯煙が絶えず立ちのぼっている。 万座温泉は、群馬の山奥にひっそりと存在する。 アクセスは正直、楽じゃない。 それでも、たどり着いた瞬間に全部わかる。 ここにしかない硫黄の匂い、白濁した湯、冬なら一面の雪。 来るべき理由が、ちゃんとある場所だ。
万座温泉のおすすめスポット
万座温泉|硫黄の匂いが、旅の始まりを告げる
バスを降りた瞬間、鼻をつく硫黄の香り。
これが万座温泉の第一印象だ。
嫌いじゃない。むしろ、来たなという実感がある。
お湯の色が、まず驚かせてくれる。
白というより、乳白色に近い。
濁り具合がその日の気候で変わるらしく、
朝と夕方で表情が違った。
源泉温度は約80度。
そのまま入れないから加水しているが、
硫黄分の濃度は国内屈指と言われている。
phは約2〜3の強酸性。
肌がすべすべになる感覚は、他の温泉と明らかに違う。
冬に訪れると、露天風呂の景色が別格だ。
雪が積もった木々を見ながら、熱い湯に沈む。
寒さと熱さが混ざり合う、あの感覚は言葉にしにくい。
寒いほど、ありがたみが増す湯だ。
日帰り入浴も受け付けているので、
宿泊しなくても楽しめる。
料金は施設によって異なるが、
800〜1,500円程度が目安だ。
万座温泉周辺の雪景色|雪の中に、自分だけの時間がある
万座温泉は、スキーリゾートとしても知られている。
万座温泉スキー場は標高2000メートル超。
滑れる人には最高の環境だ。
でも、スキーをしなくても十分楽しめる。
宿の周辺を少し歩くだけで、
雪に覆われた針葉樹林が広がっている。
シンと静かで、自分の足音だけが聞こえる。
日中でも気温がマイナスになることがある。
1月の最低気温はマイナス15度を下回る日も珍しくない。
防寒は絶対に本気でやった方がいい。
夜、外に出てみた。
街灯が少なく、空が異様に広く見える。
天気が良ければ星が出る。
温泉に入ってから星を見る、その流れが最高だ。
早朝の散歩も勧めたい。
誰もいない時間帯の万座温泉は、
観光地というより、山の中の集落に近い顔をしている。
その静けさが、妙に心地よかった。
万座ハイウェイ・ドライブ|山道を走ること自体が、目的になる
万座温泉へのアクセスルートのひとつ、万座ハイウェイ。
有料道路で、料金は普通車720円。
高いと思うだが、走ってみれば納得する。
標高を上げるにつれて、景色がどんどん変わる。
夏は緑、秋は紅葉、冬は白。
どのシーズンに走っても、景色が違う道だ。
冬はスタッドレスタイヤ必須。
凍結していることが普通にある。
ノーマルタイヤで来た人が引き返すのを見た。
気をつけてほしい。
道中、駐車スペースがいくつかある。
車を止めて外に出ると、眼下に広がる山々が見える。
風が強い日は、立っているのがやっとだ。
万座ハイウェイを通って温泉に向かう、
そのドライブ自体が、旅のハイライトになる。
目的地に着く前から、旅が始まっている感覚だ。
温泉地へ向かう道がこれだけ面白い場所は、なかなかない。
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万座温泉への行き方
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