至仏山の風景
群馬県

至仏山

自然絶景

雪をまとった至仏山は、遠くから見ても息をのむ。 尾瀬ヶ原の向こう、白く輝く稜線がそこにある。 冬の至仏山は登山者を選ぶ。 でも、それがいい。 苦労して足を踏み入れた先に、日本にまだこんな場所があったかと思わせる景色が待っている。

Best Season 冬(12月〜3月)が別格の美しさ。 ただし技術と装備が必要。 初心者なら残雪期の4月下旬〜5月が狙い目。 雪と青空のコントラストはこの時期も十分に楽しめる。

至仏山のおすすめスポット

01

至仏山登山口|鳩待峠で、日常から切り離される

鳩待峠に着いたのは朝7時前だ。

気温はマイナス12度。

吐く息が白い。

駐車場から峠まで、シャトルバスで約25分。

料金は片道980円。

ここから標高差約800m、頂上まで約4時間の道のりが始まる。

出発前に山荘でトイレを済ませておくのが鉄則だ。

この先、山頂までトイレはない。

第一歩を踏み出すと、雪がきゅっと鳴った。

その音が気持ちいい。

スノーシューかアイゼンかは、雪の状態次第。

冬期は必ずどちらかを準備していく。

ここで気を抜くと、後で痛い目を見る。

樹林帯を抜けると視界が開ける。

尾瀬ヶ原が眼下に広がった瞬間、思わず足が止まった。

白い平原の向こうに燧ヶ岳が見える。

この景色のためだけでも、来た価値がある。

■ 鳩待峠 住所:群馬県利根郡片品村戸倉 アクセス:戸倉駐車場からシャトルバスで約25分 シャトルバス料金:片道980円 駐車場料金:1日2,500円(戸倉第1〜第3駐車場) 冬期山岳登山届の提出が必須
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02

至仏山山頂|標高2,228m、風と雪と青だけの世界

山頂直下の急斜面がきつかった。

傾斜30度超え。

一歩踏み出すごとに足がずぶりと沈む。

ゆっくり、確実に上がっていくしかない。

山頂に立ったのは出発から3時間45分後。

標高2,228m。

風が強く、体感温度はマイナス20度を下回っている。

でも、目に飛び込んできた光景に寒さを忘れた。

360度、遮るものが何もない。

谷川連峰、燧ヶ岳、遠く富士山まで見えた日だ。

雪煙が舞う稜線が、映画のワンシーンみたいだ。

山頂では風を避けられる場所がほぼない。

行動食とホットドリンクは必ず持参すること。

テルモスに熱いお茶を入れていったのは正解だ。

山頂でこれを飲む15分が、旅の中で一番幸せな時間だ。

冬期の至仏山は、登山経験者向けの山だ。

装備不足での入山は命に関わる。

■ 至仏山 標高:2,228m 登山適期(冬):例年12月〜翌3月(積雪状況による) ※冬期は山と自然の共存ルールにより、雪解け後の一定期間は入山規制あり 難易度:中級〜上級(冬期) 装備:12本爪アイゼン・ピッケル・防寒具必携 ガイドツアー参照:片品村観光協会(0278-58-3222)
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03

山ノ鼻ルート|帰りは尾瀬ヶ原を歩いて降りる

山頂から山ノ鼻へ下るルートを選んだ。

このルートが、ある意味で一番の見せ場だ。

急斜面を滑るように下ると、そこは別世界。

雪に覆われた尾瀬ヶ原が、静かに広がっている。

音がない。

風の音だけがある。

山ノ鼻の山小屋(尾瀬山ノ鼻ビジターセンター)は冬期閉鎖中だ。

ここで休憩はできないと思っておいたほうがいい。

山ノ鼻から鳩待峠まで、尾瀬ヶ原の木道を歩いて約1時間。

夏は木道が雪に完全に埋まって見えない。

かわりに、真っ白な原っぱの上を自由に歩ける。

振り返ると、さっきまで頂上にいた至仏山がそびえている。

あそこにいたんだと、少し誇らしい気持ちになった。

帰りのシャトルバスの最終便は16時30分。

余裕を持ったスケジュールで動くこと。

日暮れが早い冬は、特に注意が必要だ。

■ 山ノ鼻〜鳩待峠ルート 距離:約3.3km 所要時間:約1時間 標高差:約200m ※冬期は木道が雪に埋まるため、ルートファインディングに注意 シャトルバス最終便:16:30(時期により変動、要確認) 問い合わせ:尾瀬保護財団(03-6450-5413)
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モデルコース

Day Trip 5:00戸倉駐車場着→6:30鳩待峠出発→10:30山頂→12:00山ノ鼻→13:00鳩待峠帰着→14:00シャトルバスで戸倉へ。体力に自信があれば日帰りで回れる。
1 Night 1日目:戸倉周辺の宿泊施設に前泊し体を整える。2日目:夜明け前に行動開始、山頂でランチ後に尾瀬ヶ原を周回。宿で温泉に浸かって疲れを流すのが最高の締め方。片品温泉や花咲の湯が近い。
Travel Tips 冬の至仏山は積雪2〜3mになることもある。 軽アイゼンでは歯が立たない日も多い。 12本爪アイゼンとピッケルは必携だ。 また、天候が急変しやすい。 出発前に気象庁の山岳予報を必ず確認すること。 ヘッドライトと非常食も忘れずに。

至仏山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間28分
水戸から 約3時間13分
前橋から 約3時間28分
高崎から 約3時間28分
名古屋から 約3時間48分
備考 バス

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至仏山へは前橋から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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