標高1,828m。 冬の赤城山は、別の星みたいだ。 麓から車で登るにつれ、みるみる景色が変わっていく。 木々は白く凍りつき、路面は鏡のように光っている。 そして大沼に着いた瞬間、声が出ない。 凍った湖の上に、人が立っている。 ワカサギ釣りをしている。 こんな世界が群馬にあったのか。
赤城山のおすすめスポット
大沼|湖が凍る。その上に立つ朝
1月下旬、気温はマイナス8度だ。
駐車場に車を止めて、湖岸に向かう。
大沼は完全に凍っている。
厚さ20〜30cmの氷の上を、人が歩いている。
最初は怖くて端っこしか歩けない。
でも5分もすると、不思議と慣れてくる。
ワカサギ釣りは1月〜2月中旬頃が本番。
テントを借りれば、氷に穴を開けてすぐ釣れる。
道具一式のレンタルは1,000円前後が相場だ。
釣れたワカサギをその場で天ぷらにしてもらえる店もある。
揚げたてを湖畔で食べた。
衣がサクサクで、小さいのに旨味が濃い。
午前7時頃がいちばん静かで美しい。
朝の光が氷面に反射して、足元が金色に見える。
これだけで来た甲斐がある。
覚満淵|霧氷の森を、ひとりで歩く
大沼から歩いて10分ほど。
覚満淵という小さな湿原がある。
冬に来ると、木の枝が白く凍っている。
霧氷と呼ばれる現象だ。
晴れた朝に来ると、光を受けてキラキラと輝く。
ここが良いのは、人が少ないこと。
大沼に観光客が集まる分、覚満淵は静かなままだ。
木道を歩きながら、自分だけの時間が流れる感覚がある。
夏は湿原植物が広がって緑が濃い。
秋は草紅葉が一面に広がる。
でも冬の霧氷は、ここでしか見られない景色だ。
一周するのに約20〜30分。
足元が凍っている場合があるので、チェーンスパイクは必須だ。
1,000円台で売っているので、登山用品店で買っていくといい。
誰にも邪魔されず、ただ歩く。
それだけで十分すぎる場所だ。
赤城山頂・黒檜山|冬の稜線で、群馬が全部見える
せっかく来たなら、山頂まで登ってほしい。
黒檜山は赤城山の最高峰、標高1,828m。
登山口から山頂まで約1時間20分。
急登が続くが、距離は短い。
冬はアイゼンとストックが必要だ。
山頂に着いた瞬間、風が顔を叩く。
痛いくらい冷たい。
でも振り返ると、関東平野が全部見える。
晴れた日には富士山のシルエットも見える。
遠くに見える白い峰が、たしかに富士だとわかる瞬間がある。
その瞬間だけで、足の疲れが消えた。
山頂から少し先に「展望台」と呼ばれる岩場がある。
ここからの眺めがさらに広い。
あまりに寒くて5分で退散したけど、それでも忘れられない景色だ。
下山後は麓の温泉へ。
「富士見温泉 見晴らしの湯 ふれあい館」が近くて使いやすい。
大人600円。体の芯まで温まった。
モデルコース
赤城山への行き方
HUB CITY
前橋(拠点都市)から行ける旅先を見る →