登山口に着いたのは朝8時。 気温はマイナス2度。 吐く息が白く、足元はうっすら凍っている。 茨城の山はなめてかかると痛い目を見る。 富谷山、標高443メートル。 数字だけ見ると物足りない気もする。 でも、山頂から見えた筑波山と霞ヶ浦の景色が、その考えを完全に裏切った。
富谷山のおすすめスポット
富谷山登山口|凍った空気の中、歩き出す
駐車場は無料。
10台ほど停められる。
冬の平日、先客はゼロだ。
静かすぎて、自分の足音だけが聞こえる。
登山道はよく整備されている。
急登もあるが、距離が短い。
コースタイムは往復で約2時間。
道中、霜柱が踏めてちょっと嬉しくなった。
子どもの頃を思い出す感覚。
ルートは「ふれあいの道コース」がおすすめ。
落葉した木々の隙間から、早い段階で景色が開けてくる。
冬だからこそ見える景色がある。
それを実感したのは、登り始めて30分のことだ。
防寒はしっかりと。
軽アイゼンがあると安心できる。
足元をなめると、帰り道で後悔する。
富谷山山頂|443メートルが、これほど遠く見せる
山頂に着いた瞬間、声が出た。
思わず「あ」と言ってしまった。
筑波山が、どんと正面に座っている。
霞ヶ浦も見える。
冬の澄んだ空気のせいか、妙にくっきり見える。
標高443メートルとは思えない開放感。
山頂には小さな富谷観音の祠がある。
昔から地元の人に守られてきた場所だとわかる。
風が強かった。
体感気温は氷点下を超えている。
防風のアウターを着ていて正解だ。
それでも、10分は動けない。
景色から目が離せない。
晴れた冬の日を狙って来るべきだ。
曇りだと台無しになる景色がここにある。
天気予報と相談しながら日程を決めたほうがいい。
富谷観音 普願寺|登山の前後に立ち寄る静けさ
山のふもとに富谷観音がある。
正式名称は普願寺。
創建は奈良時代とも言われている。
境内に入ると空気が変わる。
冬の朝は特に静かで、誰もいない。
本堂の前に立って、しばらく動けない。
騒がしさが一切ない場所。
石段が苔むしていて、それが妙に美しかった。
参拝は無料。
登山の前に手を合わせてから登るのが、地元のやり方らしい。
確かに、そうしたくなる雰囲気がある。
境内の杉の木が大きかった。
樹齢何百年かは知らないが、見上げると首が痛くなるくらい高い。
観光地化されていない。
それが逆に心地よかった。
誰かに紹介したくなるような、ひっそりした場所。
モデルコース
富谷山への行き方
HUB CITY
水戸(拠点都市)から行ける旅先を見る →