水戸の偕楽園のすぐそば。 梅の香りがまだ空気に残る道を歩いて、鳥居をくぐった。 静かだ。 観光地のざわつきとは、明らかに違う静けさ。 水戸藩の二人の名君を祀るこの場所は、歴史の重さをちゃんと持っている。 来てよかった、と思ったのは、境内に入って数十秒後のことだ。
常磐神社のおすすめスポット
常磐神社|鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった
偕楽園の東門から歩いて5分もかからない。
なのに、境内に入ると観光客の声がふっと遠くなる。
祀られているのは水戸藩の2代藩主・徳川光圀と、9代藩主・徳川斉昭。
「水戸黄門」と「偕楽園をつくった人」と言えば、ピンとくる人も多いはず。
拝殿は朱塗りで、思ったより鮮やかだ。
曇りの日だったのに、赤がくっきり見える。
参拝客はほとんどいない。
静かに手を合わせて、しばらくその場に立っている。
急かされる感じが、まるでない。
境内の木々が古くて大きい。
根元を見ると、年季の入り方がわかる。
何百年、この場所にいるんだろう。
観光で来るというより、会いに来る感覚に近い場所だ。
義烈館|知らなかった水戸藩の話が、ここにあった
境内に小さな宝物館がある。
名前は「義烈館」。
入館料は大人300円。
正直、あまり期待していない。
でも入ってみたら、これが面白い。
徳川光圀ゆかりの刀や、斉昭が実際に使っていた品々が並んでいる。
解説パネルが丁寧で、読んでいると時間を忘れる。
光圀が大日本史の編纂を始めたのは、28歳のとき。
それを完成させたのは、光圀が亡くなってから200年以上後の話だという。
スケールが違いすぎて、少し笑えた。
斉昭については、幕末の動乱との関係もわかる。
教科書で名前だけ見ていた人物が、急に立体的に見えてくる。
30〜40分は余裕でいられる。
水戸を理解するなら、ここは外せない。
偕楽園との一体散策|梅の季節は、別世界になる
常磐神社と偕楽園は、徒歩5分の距離にある。
セットで歩くのが、絶対におすすめ。
偕楽園には約3,000本の梅がある。
2月下旬から3月上旬が見頃で、この時期は「水戸の梅まつり」が開かれる。
行ったのは3月の頭だ。
白梅と紅梅が混在していて、風が吹くたびに香りが来る。
東京から特急で1時間ちょっと。
その移動時間が、まったく惜しくない。
梅まつりの時期は人が多い。
平日の午前中が、比較的ゆっくり見られる。
常磐神社に先に参拝してから偕楽園を歩くと、気持ちの流れが自然だ。
神社の静けさから、庭園の開放感へ。
その落差が、ちょうどいい。
偕楽園の入園料は300円(梅まつり期間中は有料)。
2時間あれば、両方じっくり楽しめる。
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常磐神社への行き方
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