標高658m。 そんなに高くない山なのに、なぜか覚悟が要る。 登山口に着いた瞬間、空気が変わる。 杉と岩と、静寂だけがある場所。 茨城にこんな山があったのかと、正直驚いた。 冬の竪破山は、余計なものが全部削ぎ落とされている。
竪破山のおすすめスポット
竪破山・登山口〜太刀割石|最初の10分で、もう別世界
登山口に車を止めて、歩き始める。
舗装された道はすぐ終わる。
そこからは岩と根っこだらけの山道だ。
冬は落葉しているから、木の間から光が差し込む。
夏とは全然ちがう表情がある。
歩いて約30分。
「太刀割石」に着く。
でかい岩が、まっぷたつに割れている。
しかも断面がきれいすぎる。
刀で断ち割ったという伝説があるのだが、実物を見ると笑えないリアルさがある。
触れると手のひらが冷たい。
1月に来たとき、岩の割れ目に薄氷が張っている。
ここまで登山道は整備されているが、岩場が続くので軽い気持ちで来ると足元が怖い。
トレッキングシューズは必須だ。
冬は特に凍結している箇所があるので注意が必要。
竪破山・山頂|冬晴れの日に見た、太平洋
太刀割石からさらに20分ほど登る。
足元は岩と落ち葉が交互に続く。
山頂に着いたのは午前10時すぎだ。
気温は2℃。
風がある日だったので体感はもっと低い。
でも、視界が開けたとき、寒さを忘れた。
太平洋が見える。
水平線がくっきりと見える。
冬の空気は澄んでいるので、夏より遠くまで見渡せる。
標高658mでこの眺め。
正直なめている。
ごめんなさい。
山頂には小さな祠がある。
人は少ない。
静かすぎて、自分の息の音がよく聞こえる。
ランチはここで食べた。
コンビニのおにぎり2個だったが、妙においしかった。
温かい飲み物は必ず持ってきた方がいい。
山頂で飲む熱いコーヒーは、値段のつけられないごちそうだ。
竪破山・黒前神社|下山したら、神社に寄る
下山ルートの途中に、黒前神社がある。
竪破山の山岳信仰の拠点となってきた古い神社だ。
境内は静かで、参拝者もほとんどいない。
冬の平日は特に、貸し切りに近い。
社殿の脇に大きな杉の木が立っている。
見上げると、てっぺんが見えない。
ここで初めて、「山全体が信仰の対象だったんだ」と実感した。
太刀割石も、山頂の祠も、この神社も。
バラバラじゃなくて、全部つながっている。
御朱印は社務所でいただける。
ただし、常時対応しているわけではない。
事前に確認することをすすめる。
駐車場はここにもある。
神社まで車でアクセスして、そこから登山口へ向かうルートをとる人も多い。
体力に自信がない場合は、このルートが現実的だ。
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竪破山への行き方
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