関東平野にぽつんと立つ、双耳の山。 標高877メートル。 それほど高くない。 でも冬の朝、山頂から見下ろした瞬間、言葉が出ない。 雲海の向こうに富士山が浮かんでいた。 ケーブルカーで20分。 あの景色に、そうやってたどり着いた。
筑波山のおすすめスポット
筑波山ロープウェイ|雲の中に入っていく、8分間
つつじヶ丘駅を出発して、女体山山頂まで約800メートル。
所要時間は8分ほど。
ゴンドラが動き出すと、あっという間に木々が遠くなる。
冬の晴れた日は空気が澄んでいる。
眼下に広がる関東平野が、地図みたいに見える。
利根川の光る筋が、細く長く伸びている。
山頂に着いたのは朝の9時過ぎ。
気温は2℃だ。
防寒はしっかりしていったほうがいい。
手袋がないと、岩を触るたびに指が痛かった。
ロープウェイを降りて5分ほど歩くと、女体山の頂上岩に出る。
岩の端に立つと、360度さえぎるものがない。
ここで初めて、筑波山の「高さ」を体で理解した。
怖いくらいの開放感だ。
御幸ヶ原|山と山のあいだで、コーヒーを飲んだ
男体山と女体山の間にある広場が御幸ヶ原。
ケーブルカー側の終点でもある。
標高は約800メートル。
ここに茶屋が数軒ある。
冬でも営業しているのがありがたかった。
豚汁400円、甘酒350円。
山頂で食べる豚汁は、異常においしい。
汁の熱さが、指先まで届く気がした。
広場のベンチに座ると、眼下に関東平野が広がる。
スカイツリーが見えた日もある。
天気次第だけど、肉眼でわかるくらいの存在感だ。
御幸ヶ原は風が抜ける。
晴れていても体感温度は低い。
ダウンジャケットの下にフリースを着ていて正解だ。
観光地感がない。
地元の人が犬を連れて歩いている。
そういう場所だ。
筑波山神社|登山口にある、静かすぎる朝
山のふもと、標高270メートルあたりに筑波山神社がある。
創建は古く、紀元前まで遡るとされている。
早朝7時に行った。
参拝客はほぼいない。
杉の大木に囲まれた参道を歩くと、足音だけが聞こえる。
空気が違う。
山の冷気と、木の香りが混ざっている。
本殿は山の中腹まで上がった先にある。
そこから見下ろした鳥居が、霞んで見える。
朝靄だっただ。
登山道の入口もここにある。
ケーブルカーを使わず、徒歩で山頂を目指す人も多い。
片道約90分。
トレッキングシューズが必要だけど、歩いた人のほうが絶対に満足そうな顔をしている。
神社の売店には、筑波山名物のがまの油がある。
お土産に買った。
実際に使ってみたら、かかとのかさつきに効いた。
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筑波山への行き方
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