鳥居をくぐると、空気が変わる。 そんな感覚、久しぶりに味わった。 海沿いの崖の上に立つ、酒列磯前神社。 ひたちなか市の端っこにひっそり存在する、その神社は トンネルのような参道を抜けた先にあった。 観光地っぽさゼロ。 だからこそ、また行きたくなる場所だ。
酒列磯前神社のおすすめスポット
酒列磯前神社|ヤブツバキのトンネルをくぐり抜けた先に、神様がいる
参道に入った瞬間、周りが暗くなった。
両脇からヤブツバキが覆いかぶさって
まるで緑のトンネルになっている。
長さは約200メートル。
ゆっくり歩いて5分くらい。
でも、その5分が妙に長く感じた。
足元は石畳で、苔が生えていてひんやりしている。
真夏でも体感温度が明らかに低い。
木漏れ日が揺れて、なんとなく声を落としたくなる感じ。
奥に進むと、急に視界が開ける。
社殿の前に立ったとき、海風が来た。
ここ、崖の上だったんだと気づく。
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。
縁結びや医薬の神様だそうだ。
絵馬がたくさん吊るされている。
みんな、ここまで来て願い事を持ってくる。
そういう場所だと、わかる気がした。
崖上の展望|社殿の裏側に、誰も教えてくれなかった絶景がある
社殿に参拝して、さあ帰ろう。
そのとき、横に細い道があることに気づいた。
入っていいのかな、と一瞬迷って進んだ。
30秒も歩かないうちに、視界が一気に広がった。
太平洋が、全部見える。
崖の高さはおそらく10メートル以上。
フェンスもなくて、海風が直接来る。
波の音だけが聞こえる。
人がいない。
ここを知っている人がどれだけいるんだろう。
地元の人に後から聞いたら
「あそこ、いいでしょう」とさらっと言われた。
時間帯によっては水平線に漁船が見える。
朝一番に行くと、朝日と海が重なる。
次来るときは、絶対に朝にしようと決めた。
磯崎海岸|神社から歩いて5分、岩礁の海がある
神社から坂を下りて5分ほど歩くと
磯崎海岸に出る。
いわゆる砂浜じゃない。
岩がゴツゴツした磯の海。
潮だまりがあちこちにあって
カニや小魚がいた。
観光客は少ない。
カップルが1組と、地元の釣り人が2人いただけ。
夏でもそんな感じらしい。
岩の上を歩いていると
足元に黒っぽい石が混じっている。
地元の人によると、この辺りは地質が珍しくて
天然記念物に指定されているエリアもあるとのこと。
風が強い日は飛沫が来る。
カメラは気をつけたほうがいい。
神社と海とセットで、1時間半くらいあれば十分まわれる。
アクセスが不便なぶん、人が少ない。
それが、いちばんの魅力だ。
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酒列磯前神社への行き方
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