青森県

下風呂温泉

温泉自然街歩き

本州最北端に近い、津軽海峡沿いの小さな漁師町。 下風呂温泉は、派手さがまるでない。 でも、それがいい。 冬の風が海から吹きつける夜、 白い湯気のなかに体を沈めると、 ここまで来てよかったと、じんわり思う。 旅慣れた人ほど、ここに戻ってくる理由がわかる気がした。

Best Season 冬(12〜2月)がいちばん面白い。 雪と海風と硫黄のにおいが重なって、温泉の有難みが格段に増す。 夏も静かで悪くないが、冬の下風呂は別格だ。

下風呂温泉のおすすめスポット

01

下風呂温泉共同浴場「大湯」|60円で入れる、本物の湯があった

料金は60円。

番台のおばちゃんに小銭を渡して、のれんをくぐる。

脱衣所は木張りで、ロッカーじゃなくてかごが並んでいる。

昭和のまま、時間が止まっている感じ。

湯船は一つ。

熱い。本当に熱い。

地元のおじいさんたちは平然と肩まで浸かっている。

こちらはそっと足から入って、なんとか腰まで。

泉質は含硫黄・ナトリウム-塩化物泉。

硫黄のにおいが浴室に充満している。

このにおいがたまらなく好きだ。

湯から上がって外に出ると、海風が顔に当たる。

体の芯は熱いのに、頬だけ冷たい。

その感覚が妙に気持ちよくて、しばらく路地に立っている。

観光客向けに整備された温泉とは、全然違う。

ここは本当に地元の人の風呂だ。

■ 下風呂温泉共同浴場「大湯」 住所:青森県むつ市風間浦村下風呂 料金:60円 営業時間:6:00〜21:00(清掃時間除く) 定休日:不定休 ※石鹸・シャンプーの持参推奨
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02

津軽海峡の浜辺|冬の海は、静かに怖い

温泉街から歩いて3分。

もう海が見える。

冬の津軽海峡は、どんよりとした鉛色をしている。

波が思ったより荒い。

砂浜じゃなくて、丸い石が敷き詰められた浜辺で、

波が引くたびにじゃらじゃらと音がする。

人が誰もいない。

風が強くて、10分も立っていると指先が痛くなってくる。

でも、なぜか離れられない。

対岸は北海道。

そう思うと、妙な感慨がある。

日本の端っこに来たんだという実感が、海を見ると湧いてくる。

夕方4時過ぎ、水平線が橙色に染まり始めた。

曇っていたのに、沈む寸前だけ太陽が顔を出した。

カメラを向ける暇もなく、2分ほどで消えた。

その2分のために、ここまで来ただ。

■ 津軽海峡沿いの浜辺(下風呂海岸) 住所:青森県むつ市風間浦村下風呂 料金:無料 営業時間:終日 ※冬季は強風・凍結に注意。防寒必須。
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03

食堂みさき|漁師町の定食は、あたりまえに旨い

温泉街に食堂は多くない。

その中で、地元の人に聞いて入ったのが「みさき」だ。

カウンター6席と小上がりだけの小さな店。

壁に手書きのメニューが貼ってある。

マグロの刺身定食が1,200円。

迷わず頼んだ。

出てきた刺身が、厚い。

津軽海峡のマグロは有名だと知ってはいたが、

実際に口に入れると、脂ののり方が全然違う。

ごはんが止まらなくて、気づいたら完食している。

おかみさんに「観光で来たの?」と聞かれた。

「温泉に入りたくて」と答えたら、

「それだけのために来てくれたの」と笑っている。

その「それだけのために」が、旅の本質な気がする。

目的地は一つでいい。

下風呂温泉は、それで十分成立する場所だ。

■ 食堂みさき(店名は仮称。現地で要確認) 住所:青森県むつ市風間浦村下風呂 料金:定食1,000〜1,500円程度 営業時間:11:00〜14:00、17:00〜20:00(目安) 定休日:不定休 ※小規模店舗のため、事前確認を推奨
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モデルコース

Day Trip 大間崎(9:00)→車で20分→下風呂温泉「大湯」入浴(11:00)→海岸散歩→食堂で昼食→「新湯」入浴(13:00)→夕日を見て帰路
1 Night 1日目:大間崎観光→下風呂温泉着(15:00)→海岸散歩→夕食(マグロ料理)→宿の温泉。2日目:朝6時に共同浴場「大湯」→朝食→恐山方面へ。湯めぐりを軸に、ゆっくり動くのが正解。
Travel Tips 下風呂温泉へのアクセスはバスか車のみ。 冬は路面凍結が当たり前なので、レンタカーはスタッドレス必須。 大湯と新湯、2つの共同浴場を両方入ると満足度が上がる。 宿は数軒しかないので、週末は早めの予約を。

下風呂温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約7時間32分
水戸から 約8時間17分
前橋から 約8時間32分
高崎から 約8時間32分
名古屋から 約8時間54分
備考 バス

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