岩木山の麓に、白い湯煙が立ち上っている。 嶽温泉は、青森市内から車で1時間ちょっと。 そんな距離なのに、別の時間が流れている場所だ。 強烈な硫黄の匂いが、山道に入った瞬間から漂ってくる。 ああ、来た。。 そういう感覚を久しぶりに味わった温泉地だ。
嶽温泉のおすすめスポット
嶽温泉|硫黄の匂いが、日常をぜんぶ上書きする
車を降りた瞬間、鼻をつく硫黄の匂い。
これが嶽温泉の第一印象だ。
源泉温度は約60℃。
pHは約2という強酸性の湯で、肌がピリッとする。
最初は戸惑ったが、5分も浸かるとじわじわ馴染んでくる。
白濁した湯の色が、なんとも美しい。
乳白色というより、少し緑がかった白。
写真で見るのと、実際に浸かるのは全然ちがう。
宿の内湯はこぢんまりしていて、地元のおじさんが先に入っている。
観光客より地元客が多い印象。
そういう温泉が、個人的には好きだ。
湯上がりに外へ出ると、岩木山が正面にある。
冬は山頂が雪で白くなっていて、それを眺めながら冷えた空気を吸う。
この瞬間のために来ただ。
日帰り入浴は500円前後の宿が多い。
午前中の早い時間帯が、湯が一番きれいだ。
嶽きみ直売所|8月だけ、この場所に通いたくなる
嶽温泉の名物は、温泉だけじゃない。
「嶽きみ」というとうもろこしがある。
きみ、とは青森の方言でとうもろこしのこと。
嶽地区の標高と気候が、甘さを引き出すらしい。
8月の旬の時期に来ると、道沿いに直売所がずらっと並ぶ。
茹でたてを1本300円で売っている。
立ったままかじった。
甘さが、普通のとうもろこしと明らかに違う。
シャキッとしていて、汁が多い。
1本食べ終わる前に、もう1本買いに戻った。
冬に来ると当然やっていない。
それがわかっていながら、冬に来て「次は8月に来よう」。
そういう場所だ。
直売所は国道102号沿いに複数ある。
地元のおばちゃんが売っている店が、だいたい一番うまい。
並んでいる店は、理由があって並んでいる。
岩木山神社|雪の参道を歩くと、しゃんとする
嶽温泉から車で15分ほど下ると、岩木山神社がある。
創建は780年代という古社だ。
冬に来ると、参道に雪が積もっている。
杉の木が両側に並んでいて、その間を歩く。
静かで、足音だけが聞こえる。
拝殿の朱色が、雪の白さに映えてきれいだ。
観光地っぽい感じはなくて、ちゃんと「神社」の空気がある。
境内には楼門があって、重要文化財に指定されている。
1628年に建てられたものらしい。
そんな古いものが、普通にそこにある。
参拝客はほとんどいない。
静かすぎて、少し怖いくらいだ。
温泉に入る前に立ち寄るのがいい。
参道を歩いて、自然と気持ちが整う。
それから温泉に浸かると、なぜか湯が深く感じた。
駐車場は無料。
参拝は自由にできる。
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嶽温泉への行き方
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