青森県

蔦温泉

温泉自然街歩き

十和田湖へ向かう道の途中に、突然現れる。 看板もひっそり、建物も古い。 でも扉を開けた瞬間、湯の匂いと静寂が押し寄せてきた。 蔦温泉は、「秘湯」という言葉がちょうどいい場所だ。 ブナの原生林に囲まれて、冬は雪が積もって、 それでも湯は底から静かに湧き続けている。

Best Season 冬(12月〜3月)がおすすめ。 人が少なく、雪と湯の対比が美しい。 奥入瀬の氷瀑と合わせると、冬にしかできない旅になる。 秋の紅葉(10月中旬)も有名だが、早朝から混雑する。

蔦温泉のおすすめスポット

01

蔦温泉旅館|床板の下から、湯が湧いている

明治43年創業。

その事実だけで、少し背筋が伸びた。

建物は古い木造で、廊下を歩くと少しきしむ。

でも、それが嫌じゃない。

むしろその音が、ここに来たことを実感させてくれる。

浴室に入って驚いた。

浴槽の底の板の隙間から、源泉がじわじわ湧き出てくる。

「源泉湧き流し」という仕組みで、

加熱も循環もしていない、本当に生の湯だ。

温度は40℃前後で、ぬるめ。

だから長くつかっていられる。

気づいたら1時間近く経っている。

冬に訪れると、窓の外は雪景色。

湯気と雪と、ブナ林の静けさが重なって、

時間の感覚がどこかへ行ってしまう。

日帰り入浴は700円。

この値段でこの体験は、正直すごい。

■ 蔦温泉旅館 住所:青森県十和田市奥瀬蔦野湯1 日帰り入浴:700円 日帰り入浴時間:10:00〜15:00(要確認) TEL:0176-74-2311 ※冬期は道路状況により休業・制限あり
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02

蔦の七沼|雪の中で、沼は静かに青かった

蔦温泉から歩いて10分ほど。

遊歩道の入口がある。

冬は積雪があるため、長靴かスノーブーツが必須だ。

ルートによっては、膝まで雪に埋まることもある。

蔦沼、鏡沼、月沼……七つの沼が点在している。

それぞれ歩いて巡ると、1時間半ほどかかる。

一番印象に残ったのは蔦沼。

水面が空の色を映して、

冬でも不思議なほど鮮やかな青だ。

ブナの木が沼を囲むように立っていて、

雪をまとった枝が水面に影をつくっている。

カメラを構えたまま、しばらく動けない。

秋の紅葉シーズンは早朝に行列ができるほど混む。

冬は人がほぼいない。

その静けさは、冬だけの贅沢だ。

■ 蔦の七沼(蔦沼) 住所:青森県十和田市奥瀬蔦野湯(蔦温泉旅館裏手から入山) 入場料:無料 所要時間:七沼めぐり約1.5〜2時間 ※冬期は積雪あり。防寒・防水装備必須 ※一部ルートは冬期通行不可の場合あり
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03

蔦温泉周辺の冬道|静寂の中を、ただ走る

蔦温泉へのアクセスは、車が現実的だ。

青森市から約1時間40分。

十和田市内から約40分。

冬の国道103号線は、雪道になる。

スタッドレスタイヤは絶対条件。

道中、信号がほとんどない区間が続く。

その道が、思いのほか良かった。

両側に雪をかぶったブナ林が続いて、

車1台分しか通れないような細い場面もある。

誰ともすれ違わない時間が長くて、

ちょっと別の世界に入り込んだ気がした。

途中、焼山地区を通過する。

蔦温泉と十和田湖の間にある小さなエリアで、

奥入瀬渓流への入口にもなっている。

冬の奥入瀬は「氷瀑」が見られる。

流れが凍って、滝がそのまま白く固まっている。

あの光景は、夏には絶対に見られない。

蔦温泉とセットで、冬にこそ来る価値がある場所だ。

■ 奥入瀬渓流(冬の氷瀑) 住所:青森県十和田市奥瀬(蔦温泉から車で約15分) 入場料:無料 アクセス:マイカーまたはJRバス(冬期は本数少) ※冬期は路面凍結注意。チェーン携行推奨 ※酸ケ湯温泉スキー場も周辺にあり
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モデルコース

Day Trip 青森市発 → 奥入瀬渓流で氷瀑を眺める(1時間) → 蔦温泉で日帰り入浴(1時間) → 蔦沼ひとめぐり(1時間) → 帰路
1 Night 1日目:青森市発 → 奥入瀬渓流散策 → 蔦温泉チェックイン・夕食・湯三昧。2日目:早朝に蔦沼へ(朝の光が沼に差し込む時間帯が最高) → 十和田市街で昼食 → 帰路。宿泊は蔦温泉旅館1泊2食で約15,000円〜
Travel Tips 冬の蔦温泉へ向かう道は、天候次第で通行止めになる。 出発前に必ず道路情報を確認すること。 青森県道路情報(0120-560-816)は無料で使える。 駐車場は旅館前に数台分あり。 日帰り入浴は混雑することがあるので、平日午前中がねらい目。

蔦温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
aomoriから 約1時間40分
東京から 約6時間34分
水戸から 約7時間19分
前橋から 約7時間34分
高崎から 約7時間34分
備考 バス

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