青森の山あいに、ひっそりと湯煙が立ちのぼっている。 馬門温泉は、派手な看板もない。 おしゃれなカフェもない。 あるのは、地面の底から湧き出す熱い湯と、静かな時間だけ。 冬に来た。 雪が積もった山道を走って、やっとたどり着いた。 その瞬間、「ここで正解だった」。
馬門温泉のおすすめスポット
馬門温泉 朝日旅館|雪の日に、42℃の湯に沈む
脱衣所からして、もう空気が違う。
硫黄のにおいが、鼻の奥まで入ってくる。
源泉かけ流し。
湯船のふちに白い析出物がこびりついている。
これが、本物の証拠だ。
湯温は42℃前後。
熱めだけど、体の芯まで届く感じがする。
窓の外は、雪。
音がほとんどない。
滞在客が少ない平日に来た。
貸切に近い状態で1時間ほど入った。
日帰り入浴は500円。
上がった後、体がじんじんしている。
3時間は湯冷めしない。
それくらい、温泉の力が強い。
冬に来て正解だと、また思った。
馬門周辺の雪道散歩|誰もいない、白い世界
温泉から出て、少し外を歩いた。
12月の午後2時。
人がいない。
車も来ない。
雪を踏む音だけが、ザクザク響いている。
道沿いに小さな川が流れている。
湯気が立っている。
温泉が流れ込んでいるだ。
建物はほとんどない。
田んぼだったと思われる場所が、一面白く埋まっている。
遠くに山が見える。
八甲田の方向だ。
観光地じゃないから、何もない。
でも、その「何もなさ」が目的で来た。
30分ほど歩いて、また温泉に戻った。
往復で靴の中まで雪が入った。
長靴で来ればよかった。
これは反省点。
七戸町内の食堂|温泉帰りに食べたい、朴訥な一杯
馬門温泉の周辺には、食事できる場所がほぼない。
七戸の市街地まで車で15分ほど走る。
地元の人が入っていく小さな食堂に入った。
ラーメン700円。
醤油ベースで、あっさりしている。
チャーシューが2枚乗っている。
カウンターが4席、テーブルが2つ。
テレビが流れている。
お昼時だったけど、地元の人が3人いるだけだ。
温泉上がりの体に、熱いスープが染みた。
「次また来る」と思わせるのは、こういう店だ。
名前を書いてこなかったことを、あとで後悔した。
七戸には、目立たない名店がまだあるはずだ。
次は泊まって、もっと探したい。
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馬門温泉への行き方
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