日本海を目の前にして、湯に浸かる。 そんな体験が、青森の果てにある。 黄金崎不老不死温泉。 名前からして、もう普通じゃない。 アクセスは決して楽じゃない。 でも、たどり着いたとき、その景色が全部を肯定してくれた。 冬の海は、荒れて、鉛色で、それでも美しかった。
黄金崎不老不死温泉のおすすめスポット
黄金崎不老不死温泉(露天風呂)|波打ち際で、時間が止まった
海岸まで、ほんの数メートル。
そこに湯船がある。
信じられない立地だ。
源泉は鉄分が濃く、赤茶色。
肌に触れると、じわっと重みがある。
なめると、鉄の味がした。
冬に訪れたのは、ある意味正解だ。
観光客は少なく、湯船はほぼ独占状態。
波の音だけが聞こえている。
夕方、空が橙色に染まる時間帯に入った。
日本海に沈む夕日と、赤い湯。
その組み合わせは反則だ。
露天風呂は混浴だが、女性専用の時間帯もある。
朝8時〜9時が女性専用の時間。
事前に確認しておくといい。
料金は600円。
この景色で600円は、安すぎる。
内湯・宿泊棟|赤い湯に、長く浸かる贅沢
露天だけが不老不死温泉じゃない。
内湯も、ちゃんとすごかった。
湯の色は、やはり赤茶色。
成分が濃いから、湯船のふちも染まっている。
長年の積み重ねが、浴室全体に刻まれている。
温度は42度前後。
熱すぎず、ぬるすぎず。
ずっと浸かっていられる温度だ。
宿泊したのは素泊まりプラン。
1泊8,000円台から泊まれる。
夜の露天風呂が目当てで選んだ。
夜は、海が真っ暗になる。
波の音だけが聞こえる。
その中に湯だけが光っている。
朝、6時に再び露天へ。
誰もいない。
海と、湯と、自分だけの時間だ。
これが不老不死の正体だ、と本気で思った。
深浦町の街と海岸線|国道101号は、ただの道じゃない
深浦町へ向かう国道101号線。
海沿いをずっと走る道で、これ自体が旅だ。
JR五能線も並走している。
車窓から海が見える路線として有名だが、車で走っても同じだ。
波が砕けて、岩が削れて、その繰り返しでできた地形。
途中で車を止めた。
黄金崎という岬があり、岩が黄色く光っている。
夕日が当たる時間に来ると、名前の意味がわかる。
深浦の漁港近くに食堂が数軒ある。
「レストランうみねこ」でマグロ定食を食べた。
1,200円で、刺身が厚かった。
冬の深浦は、観光地感がゼロ。
地元の人しかいない。
それがよかった。
温泉に入って、海を見て、魚を食べる。
シンプルなのに、何日でもいられる気がした。
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黄金崎不老不死温泉への行き方
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