フェリーが港に近づくにつれ、空の青さが変わる。 本土とは違う、濃くて重い青。 五島列島はそういう島だ。 キリシタンが命をかけて守った祈りの場所が、今も息をしている。 海は透き通りすぎていて、砂浜は白すぎて、なんだか非現実的な気持ちになる。 それでもここは、確かに長崎県の、日本の島だ。
フェリーが港に近づくにつれ、空の青さが変わる。本土とは違う、濃くて重い青。五島列島はそういう島だ。キリシタンが命をかけて守った祈りの場所が、今も息をしている。海は透き通りすぎていて、砂浜は白すぎて、なんだか非現実的な気持ちになる。それでもここは、確かに長崎県の、日本の島だ。潮風の中、丘の上の教会から響く鐘の音。透き通る海の青さと祈りの記憶が、ここでしか感じられない静けさへと連れていく。レンタカーは福江港周辺で複数社ある。繁忙期(7〜8月)は要事前予約。フェリーは長崎港から約3時間、ジェットフォイルなら約1時間25分。島内のコンビニは少ない。食料・日焼け止めは港周辺で調達しておくと安心。
五島列島のおすすめスポット
堂崎天主堂|禁教の時代を生き延びた、赤レンガの祈り
福江島の奥まった入り江に、突然それは現れる。
赤レンガと白い壁。
1908年完成、明治期のゴシック様式の天主堂だ。
入館料は300円。
中に入ると、薄暗い堂内にステンドグラスの光が差し込んでいた。
息を飲んだ。
展示室には、隠れキリシタンが使っていた小さなマリア像が並んでいる。
仏像に偽装したものや、掌に隠せるほど小さなものも。
信仰を持ち続けるために、どれだけの工夫と恐怖があったのか。
想像するだけで胸が痛くなる。
観光地、というより「場所」という感じがする。
にぎやかに写真を撮る気にはなれない。
しばらく椅子に座って、ただ静かにしている。
そういう空気がある。
大瀬崎灯台|断崖の先に立つ、日本一孤独な白い灯台
「日本の灯台50選」に選ばれている、と後から知った。
行くまでそんなこと知らない。
ただ地図を見ていて、島の端っこに行ってみたくなった。
駐車場からの遊歩道を歩いて約20〜30分。
草を踏みしめながら、断崖沿いを進む。
風が強くて、帽子を飛ばされそうになった。
そして視界が開けた。
断崖絶壁の先に、白い灯台がある。
海は100メートル以上下。
青すぎて、深すぎて、怖いくらいだ。
映画やドラマのロケ地になっているらしく、訪れた日も一眼カメラを持った人が何人かいた。
でもここ、写真で伝わる場所じゃない。
風の音と、波の音と、自分の心臓の音だけが聞こえる感覚。
それは現地でしか体験できない。
高浜海水浴場|「日本一」を、人のいない朝に独り占めした
環境省の「快水浴場百選」特選。
日本一美しいビーチとも言われる。
そういう情報を見ると、逆に構えてしまう。
朝8時すぎ、誰もいないうちに行った。
まず色に驚く。
エメラルドグリーンとターコイズブルーが混ざったような、南国みたいな海。
でも水は透き通っていて、底の砂粒まで見える。
白い砂浜はきめ細かくて、足がすっと沈む感じがする。
10時を過ぎると家族連れが増えてきた。
夏休み期間中はけっこう混む。
早朝か夕方が狙い目だ。
シュノーケルを持ってきている。
水面から顔を入れた瞬間、魚が目の前を横切っていった。
小さなクマノミみたいな魚だ。
声が出ない。
ここ、沖縄じゃないんだけどな、と本気で思った。
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五島列島への行き方
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長崎を拠点に五島列島へ日帰り・宿泊の旅も便利です