羽田から飛行機で55分。 なのに、降り立った瞬間に空気が変わる。 湿度が違う。緑の匂いが違う。 東京都なのに、ここは明らかに南の島だ。 八丈島には、観光地っぽさがない。 それが、また来たくなる理由だ。
八丈島のおすすめスポット
底土海水浴場|透明度に、声が出た
八丈島の海を初めて見たのは、午前10時ごろだ。
底土港のすぐ隣にある小さな砂浜。
駐車場から歩いて2分もかからない。
なのに、水に入った瞬間に声が出た。
「え、見える」
足元の砂粒まで、くっきり見える。
透明度は10メートル以上あると聞いたが、体感でわかった。
シュノーケルを持っていったのが正解だ。
魚の種類が多い。カラフルな熱帯魚が普通に泳いでいる。
本州の海水浴場とは、別の場所にいる感覚だ。
砂浜は白くて細かく、波は穏やか。
子どもたちが安心して遊べる深さもある。
無料の屋外シャワーあり。
売店は夏季のみ営業で、かき氷が250円だ。
7月の平日で、混雑なし。
ビーチパラソルを借りて、半日ここにいた。
離島の海を、ゆっくり独り占めできる贅沢がある。
黄八丈染物|この黄色は、島にしかない
八丈島土産を調べると、必ず出てくるのが黄八丈。
正直、最初は「布か」。
でも、染物工房を訪ねて考えが変わった。
あの黄色は、島の植物「コブナグサ」から作られる。
煮出して、染めて、灰汁に浸けて、また染める。
その工程を何十回も繰り返す。
一反の反物ができるまで、数ヶ月かかる。
値段を聞いて、納得した。
帯一本で20万円を超えるものもある。
それが高いとは、もう思わない。
工房では、小さなコースター染め体験が2,000円でできる。
自分でコブナグサの染液に布を浸けて、絞る。
たった1枚の布なのに、達成感があった。
持ち帰った黄色いコースターは、今も机の上にある。
八丈島の時間が、染み込んでいる気がしてしまう。
島でしか作れないものが、ここにある。
洞輪沢温泉|ただの温泉じゃない、海辺の露天
八丈島には無料の温泉がいくつかある。
その中でも、洞輪沢温泉は別格だ。
漁港の奥。
漁船が並ぶ場所を歩いていくと、小屋がある。
「これが温泉?」という見た目。
脱衣所もシンプル。
でも、扉を開けたら笑ってしまった。
目の前が、海だ。
浴槽から見える景色が、ただの空と海。
地平線まで遮るものが何もない。
夕方17時ごろに入ったら、空がオレンジに染まり始めた。
お湯に浸かりながら、夕焼けを見た。
ひとりだったから、余計にしみた。
お湯は無色透明で、ほんの少し塩気がある。
温度は42度前後で、熱すぎず長く入れる。
完全無料。
タオルだけ持っていけばいい。
シャンプーや石鹸は置いていない。
観光客向けに整備された温泉ではない。
だから、好きだ。
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八丈島への行き方
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