東京から船で3時間。 たどり着いた先に、舗装されていない道と、透明すぎる海があった。 式根島には信号がない。 コンビニもない。 あるのは、岩場と潮の匂いと、地面から湧き出る温泉だけ。 「東京の離島」という言葉が、嘘みたいに感じる場所だ。
式根島のおすすめスポット
地鉈温泉|海に続く崖を下った先に、野生の湯がある
「温泉」という言葉から想像するものと、全然違う。
建物もない。
脱衣所もない。
崖を10分ほど下った先に、岩の割れ目から湯が滲み出ている。
海水と混ざって、ちょうどいい温度になっている。
これが「天然の調整」らしい。
干潮のタイミングで来ないと熱くて入れない、と地元の人に教えてもらった。
実際、満潮近くに行った最初の日は足だけ浸けて退散した。
翌朝、干潮に合わせて再挑戦。
岩に囲まれた湯に肩まで沈んだとき、目の前に海が広がっている。
非日常、という言葉すら安っぽく感じる景色だ。
泉質は塩化物泉で、肌がじんわり温まる。
入浴後は風が気持ちよかった。
足元が岩場なので、マリンシューズは必須。
忘れると、行き帰りで足の裏が終わる。
足付温泉|朝イチで行く、静かな海中温泉
式根島には温泉が5か所ある。
その中で一番「海と混ざっている」のが足付温泉だ。
海岸沿いの岩場の浅瀬に、温泉が湧いている。
透明度が高いので、底の砂まで見える。
足を入れると、温かい水と冷たい海水がぐるぐると混ざる感触がある。
朝7時頃に行ったら、誰もいない。
岩に腰をかけて、ぼーっと海を見ている。
何も考えない。
昼に行くとファミリーが多くて賑やか。
夕暮れ時は写真を撮っている人が多い。
どの時間帯も悪くないけど、朝イチの静けさは特別だ。
足元は砂と岩が混ざっていて、やや不安定。
ここもマリンシューズがあると安心。
無料なのに、こんな場所が東京都にある。
それが、ずっと引っかかっている。
泊海水浴場|「海ってこんな色だったっけ」と思う場所
式根島に3か所ある海水浴場の中で、泊海水浴場が一番「ちゃんと整っている」。
シャワーがある。
トイレがある。
海の家もある(夏季のみ)。
でも、そういう情報より先に言いたいことがある。
海の色が、おかしい。
浅瀬がエメラルドグリーンで、沖に向かうにつれてコバルトブルーになる。
写真を撮っても「加工してる?」と言われる色をしている。
加工していない。
透明度が高くて、水深3メートルくらいまで底が見える。
シュノーケルで潜ると、岩の間に魚がいた。
特別な道具がなくても、フィンとマスクだけで十分楽しめる。
ビーチは砂浜で歩きやすい。
混雑するのは8月のお盆前後。
7月末か9月上旬に来ると、人が少なくて快適だ。
夕方、海から上がって温かいシャワーを浴びる。
それだけで、旅来てよかったと思える。
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