東京から船で約6時間半。 フェリーが三宅島の港に近づくと、山から白い煙が上がっているのが見える。 そうか、ここは今も生きている島なんだ。 2000年の噴火から復活した島は、傷跡ごと美しかった。 野鳥の声が聞こえる。海が青すぎる。空気がやけに濃い。 「また来よう」と思うのに、1日もかからない。
三宅島のおすすめスポット
雄山|煙の向こうに、生きている山がある
標高775m。三宅島の中心に居座る活火山だ。
山頂付近は今も火山ガスの影響で立入禁止区域がある。
それでも、7合目付近まで車で上がれる「ふれあいの森 展望台」からの景色は圧倒的だ。
眼下に広がる太平洋。
見渡す限り、海しかない。
足元には溶岩が固まった黒い大地。
2000年の噴火で木が全滅し、今は新しい緑が少しずつ戻ってきている。
その再生の途中の景色が、なんともいえない。
道中、火山ガスの濃度を示す看板が出てくる。
「高濃度ガス発生時は立入禁止」。
観光地なのに、本気の注意書きだ。
ここは本物の火山の上にいる。
それを肌で感じた瞬間、背筋がぞくっとした。
朝8時頃に行くのがいい。
雲が少なく、光がきれいに差す時間帯だ。
ダイビングポイント|濁りゼロ。海の中が別の星だ
三宅島の海に潜ると、まず透明度に黙る。
20m先まで見える。いや、もっとだ。
人気ポイントのひとつ「大久保浜」は、エントリーして数分で根の上に出る。
そこにイサキの群れが壁みたいに広がっている。
1000匹じゃきかない。
三宅島の海の主役はツムブリやカンパチなどの回遊魚。
そして、タイミングが合えばイルカが来る。
実際に潜っている途中で、ミナミハンドウイルカが7頭、目の前を横切っていった。
ダイコンを見たら、水深14m。
そこでイルカと目が合った。
島のダイビングショップは数軒ある。
1ダイブ8,000円前後が相場。
ショップによっては宿泊とのセットプランもある。
夏(7〜9月)が透明度・生き物ともにピーク。
ただし、秋口の9月下旬〜10月は台風リスクと引き換えに、最高の海が待っていることもある。
三宅島野鳥センター|バードウォッチャーが黙って移住したくなる場所
「アカコッコ」という名前を初めて聞いたのは、三宅島に来る船の中だ。
日本では伊豆諸島にしかいない固有種の鳥。
野鳥センターは、坪田地区の森の中にある小さな建物だ。
入館料は無料。
スタッフに「今日は出てますか?」と聞くと、「朝なら高確率で」と教えてくれた。
翌朝6時、センター隣の遊歩道へ。
しばらく歩くと、茂みがガサッと動いた。
アカコッコだ。
赤みのある茶色の羽。ぽてっとした体型。
じっとこちらを見ている。
5秒ほど見つめ合って、消えた。
三宅島には年間で150種以上の野鳥が記録されている。
アカコッコ、モスケミソサザイ、イイジマムシクイ…
島の森が、そのまま鳥の楽園になっている。
双眼鏡を持っていくこと。
早起きすること。
それだけで、かなりの確率で会える。
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三宅島への行き方
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