東京都

利島

自然

船が港に近づくにつれ、島全体が緑に覆われているのがわかる。 ここは東京から南へ約140km。 でも、そんな数字はすぐに忘れる。 椿の香りと、波の音と、ほとんど誰もいない道。 利島には、そういう静けさがある。

Best Season 椿を見るなら1月末〜3月。海の透明度を楽しむなら7〜9月。どの季節も観光客が少ないのが利島の最大の魅力だ。

利島のおすすめスポット

01

椿林|島全体が、1月から3月だけ甘く匂う

利島の面積の約8割が椿林だと聞いて、最初はピンとこない。

実際に林の中に入って、やっとわかった。

頭上がずっと椿で覆われている。

足元には落ちた赤い花が積もっている。

踏むのがもったいなくて、少し端を歩いた。

島で生産される椿油は年間約3〜4トン。

国内シェアのかなりの割合を占めるらしい。

それだけの量が、この小さな島から出ている。

1月下旬から3月が見頃だ。

午前中に訪れた方がいい。

光が林の中に差し込んで、赤と緑のコントラストが強くなる。

観光客は少ない。

静かすぎて、自分の足音が気になった。

そのくらい、誰もいない。

■ 椿林 住所:東京都利島村(島内各所に広がる) 入場料:無料 見頃:1月下旬〜3月上旬 ※遊歩道あり。滑りやすい箇所があるため、スニーカー以上の靴を推奨
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02

宮塚山|標高432m、頂上で一人になる感覚

「登山、というほどじゃないよ」と乗船前に言われた。

実際は、なかなかきつかった。

登山口から頂上まで約1時間半。

途中から道が細くなる。

椿の枝が顔に当たる場所もあった。

標高432m。

それほど高くない。

でも、頂上に出た瞬間の景色は別だ。

360度、海。

大島が見える。

新島も見える。

天気がよければ富士山まで見えると地元の人が言っている。

その日は少し霞んでいたけれど、それでも十分だ。

頂上に着いたのは朝9時ごろ。

ほかに誰もいない。

風がずっと吹いている。

30分くらい、ただそこに立っている。

スニーカーでも登れるが、雨の翌日は泥が深い。

長靴があると助かった。

■ 宮塚山 住所:東京都利島村 標高:432m 登山口:利島港から徒歩約20分 所要時間:往復約3時間(休憩含む) 入山料:無料 ※飲料水は港周辺で調達しておくこと。頂上付近に自販機なし
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03

利島港|島の玄関口で、時間の流れが変わる

東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で約2時間。

大型船だと約7時間かかる。

どちらにしても、着いた瞬間は同じだ。

港が小さい。

本当に小さい。

商店が1軒、宿が数軒。

それで島の中心部はほぼ全部だ。

驚いたのは、波が高いと船が欠航すること。

利島は外洋に面した港しかない。

うねりに弱い。

実際、1泊の予定が2泊になった人を宿で見かけた。

帰りの船の時間は必ず前日に確認した方がいい。

アプリ「東海汽船」で運航状況がわかる。

港の近くに小さな浜がある。

遊泳禁止ではないが、流れが強い。

足を浸けるくらいがちょうどよかった。

透明度は、信じられないくらい高かった。

■ 利島港(利島村観光協会) 住所:東京都利島村 アクセス:竹芝桟橋より高速ジェット船で約2時間/大型客船で約7時間 運賃:高速ジェット船 片道約6,500円〜(時期により変動) 問い合わせ:東海汽船 03-5472-9999 URL:https://www.tokaikisen.co.jp/
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モデルコース

Day Trip 7:30竹芝発ジェット船→9:45利島着→椿林散策→宮塚山→港周辺で昼食→14:30発ジェット船→16:45竹芝着。天候注意。
1 Night 1日目:午後着→利島港→椿林散策→宿泊(民宿1泊2食付き約12,000円〜)。2日目:早朝に宮塚山登山→頂上から絶景→下山後、港近くの海で休憩→午後の船で帰路へ。
Travel Tips 欠航リスクがあるので、帰りの便は余裕を持って設定した方がいい。 島内に飲食店はほぼない。 宿の夕食・朝食付きプランが現実的だ。 現金しか使えない場面が多いので、多めに用意しておくこと。

利島への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間30分
水戸から 約3時間15分
前橋から 約3時間30分
高崎から 約3時間30分
甲府から 約4時間
鉄道 利島港へ


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