竹芝桟橋から船に乗って、約17時間。 そこまでして来る人だけが知っている海がある。 神津島の水は、透明というより「透過」に近い。 底まで全部見えるのに、吸い込まれるような青さがある。 東京から来たとは思えない景色が、ちゃんとここにある。
神津島のおすすめスポット
前浜|この青さを見てしまったら、もう普通の海には戻れない
港を降りて徒歩5分。
そこにある砂浜が、前浜だ。
最初に見た瞬間、思わず立ち止まった。
うそでしょ、という感じの透明度だ。
水深2メートルくらいまで普通に底が見える。
砂の模様まで見える。
シュノーケルをつけて潜ると、熱帯魚が普通に泳いでいた。
夏の繁忙期は海水浴客で賑わうけれど、
7月の平日、午前8時台に来たら人がほとんどいない。
その時間の前浜は、独占する感じがあった。
砂浜は細かくて白い。
波が穏やかで、子どもでも安心して入れる。
無料の駐車場と更衣室、シャワーも整っている。
透明度は伊豆諸島でもトップクラスだと言われている。
実際に来てみて、その言葉が大げさではないとわかった。
天上山|標高572m。山頂に、砂漠みたいな別世界があった
「天上山に登らないと神津島に来た意味がない」
そう言った地元の人の言葉を信じて正解だ。
黒島登山口から頂上まで、約1時間半。
序盤は普通の登山道だ。
木々の間を歩く、蒸し暑い道が続く。
でも、標高400mを超えたあたりで、景色が急に変わった。
木がなくなる。
白い砂が広がる。
風が吹く。
「砂漠」という言葉が頭に浮かんだ。
ここが東京都だとは、誰も信じない。
頂上から見える360度の海は圧巻だ。
天気がよければ富士山も見える。
この日は薄曇りだったけれど、三宅島と大島の輪郭がはっきり見える。
往復で3〜4時間みておくといい。
水は1.5リットル以上持っていくこと。
夏は日差しを遮るものが何もない場所があるので、帽子は必須だ。
多幸湾|ここで見た夕日に、言葉が出ない
神津島の西側にある、小さな湾。
多幸湾(たこうわん)という名前だ。
前浜より観光客は少ない。
地元の人が釣りをしていたり、ぽつりと座っていたりする。
そういう空気が流れている場所だ。
水の色が前浜とまた違う。
入り江になっているせいか、よりこっくりとした青だ。
岩場が多く、シュノーケルには前浜より面白みがある。
魚の数がとにかく多かった。
ここに来るなら、夕方がいい。
17時を過ぎると、水面が金色に変わり始める。
18時ごろ、太陽が水平線に沈んでいく。
誰かと話したくなくて、黙って見ている。
旅でそういう気持ちになることは、あまりない。
多幸湾という名前は、「多幸」と書く。
来てみて、その名前が少しだけ嬉しくなった。
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