東京から電車で1時間もかからない。 なのに、駅を降りた瞬間、空気が変わる。 山が近い。川の音がする。 飯能は「ちょっと遠い日常」ではなく、 ちゃんとした「非日常」だ。 ムーミンがいて、岩山があって、河原で足を濡らせる。 そんな街が、西武池袋線の終点近くにある。
飯能のおすすめスポット
ムーミンバレーパーク|森の中に、あの世界が本当にあった
宮沢湖のほとりに着いたのは、開園直後の9時半ごろ。
それでもすでに家族連れが列をつくっている。
入場料は大人2,000円。
安くはないけど、払う価値があるかどうかは、
湖沿いの小道を歩き始めた5分後にわかる。
木々の隙間からムーミン屋敷が見えた瞬間、
思わず足が止まった。
「本物だ」。
アトラクションじゃない。
建物も、草も、光の入り方も、
全部フィンランドの原作に準拠して設計されている。
とくに「ムーミン屋敷」の内部は見応えがある。
各部屋にキャラクターが「住んでいる」ような作り込みで、
子どもより大人のほうが静かに見入っている。
湖沿いのベンチで一息つくと、
風が気持ちよくて、1時間以上いた。
混雑するお昼前に出るのが正解だ。
天覧山|標高197m、それでも頂上から見える景色に息をのんだ
「山登り」と聞いて身構えると、拍子抜けする。
天覧山は標高197m。
登山口から山頂まで、ゆっくり歩いて20〜25分。
運動不足でも、サンダル以外なら問題ない。
ただし、侮るとちょっと後悔する岩場がある。
最後の10分、鎖場に近い急な岩をよじ登る場面があって、
思っていたより「山の顔」をしている。
そこが面白い。
頂上に着くと、視界が開ける。
奥武蔵の山々が重なって見えて、
遠くにスカイツリーも確認できる。
晴れた午前中がいちばんきれいだ。
下山後は「能仁寺」に立ち寄るのがおすすめ。
山のすぐ麓にあって、静かな庭園がある。
登山の汗が引く前に、そこで深呼吸した。
入山料は無料。
気軽に来られるのに、達成感がある。
そのバランスがちょうどいい。
飯能河原|都会の人間が、川を前にして黙り込む場所
入間川沿いに広がる河原。
地元の人たちが当たり前のように来ている場所で、
観光地っぽさがほとんどない。
それがいい。
夏場はバーベキューと水遊びで賑わうが、
平日の午前中に来ると、ほぼ貸し切り状態だ。
川の透明度が思ったより高くて、
石の上に立って下を見ると底まで見える。
河原の石は大きめで歩きにくいが、
その分、腰を下ろせる場所がいくらでもある。
コーヒーを持ってきて、ただ川を眺めている。
30分、何もしない。
それが目的でもなかったのに、気づいたらそうなっている。
近くに「飯能中央公園」もあって、
河原から徒歩5分以内で休憩スペースに移れる。
バーベキュー利用は事前に業者への予約が必要。
手ぶらBBQプランは1人3,000円〜が目安。
手軽に「川のある一日」を過ごしたいなら、
飯能河原はその答えになる。
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