石垣島からさらに船で1時間。 フェリーを降りた瞬間、空気が変わる。 湿度と塩と、どこか懐かしい草の匂い。 「日本最南端」という言葉に惹かれてやってきた。 でも本当の理由は、もっと単純だ。 ここまで来ないと、見えないものがある気がしたから。
波照間島のおすすめスポット
ニシ浜|この色に、言葉がなくなった
波照間港から自転車で5分。
坂を下ったら、いきなり視界が開けた。
エメラルドグリーン、なんて言葉では足りない。
透明なのに、色がある。
浅瀬と深場の境目が、グラデーションで見える。
海水浴客は少ない。
平日の午前中、地元のおじさんが一人、浜辺で昼寝している。
そういう静けさが、ここにはある。
足を踏み入れると、砂が白くて細かくて、ふわっとした。
水温は28度くらい。
泳いだというより、浮いていた感じがする。
波が穏やかで、ゴーグルなしでも十分だ。
サンゴの破片が足に当たるので、マリンシューズがあると安心。
売店はないので、飲み物は港近くのスーパーで買っておくこと。
帰りの船まで時間があって、結局3時間いた。
それでも、もう少し居たかった。
日本最南端の碑|端っこに立つと、妙に落ち着いた
最南端の碑は、ニシ浜から自転車で10分ほど南下した岬の先にある。
舗装された道を抜けると、草むらの向こうに石碑が見える。
北緯24度2分。
ここより南は、もう日本じゃない。
観光客は数人いたけど、みんな静かだ。
写真を撮って、海を眺めて、それだけ。
それでいい場所だ。
崖の向こうに広がる海は、ニシ浜とは全然違う表情をしている。
波が荒く、岩に打ちつける音が低く響いている。
柵はほとんどないので、足元には気をつけること。
晴れていれば、与那国島が見えることもあるらしい。
この日は雲があって見えない。
それが少し悔しくて、同時に「また来る理由ができた」。
碑の隣に「日本最南端 波照間島」と書かれた看板がある。
ここで写真を撮ることが、なぜか義務感ではなく、純粋に嬉しかった。
波照間灯台|夜、星が落ちてくる場所
波照間島で星を見るなら、灯台の近くがいい。
そう教えてくれたのは、宿のおばさんだ。
夜9時、懐中電灯を持って外に出た。
街灯がほとんどない。
目が慣れるまで、数分かかった。
空を見上げたら、声が出た。
星の数が、本土とは桁が違う。
天の川が、白くぼやけた帯ではなくて、粒の集まりとして見える。
こんな星空、初めてだ。
30分以上、ただ立っている。
波照間島は「日本最南端の有人島」で、南十字星が見える北限に近い。
条件が良ければ、4月〜6月に南十字星が観測できる。
灯台自体は白くて小さく、昼間に見ると拍子抜けするだ。
でも夜、その灯りと星明かりだけがある風景は、ちゃんと特別だ。
蚊が多いので、虫除けスプレーは必須。
懐中電灯も忘れずに。
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波照間島への行き方
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