那覇から車で約2時間。 沖縄本島の最北端に近いこのエリアに、世界遺産の城跡と、息をのむほど青い海がある。 リゾートの喧騒とは無縁の静けさ。 風が違う。 光が違う。 「沖縄ってこういう場所だったのか」と、何度も思い直した旅だ。
今帰仁のおすすめスポット
今帰仁城跡|石積みの上に立つと、風だけが答えてくれる
入場料は600円。
チケットを買って、石畳の坂を歩き始めた。
両側に城壁が迫ってくる。
高さは8メートルを超えるものもある。
そこに使われた石は、切りそろえた跡がない。
自然石を積み上げただけなのに、崩れていない。
600年以上、ここに立ち続けている。
頂上まで登ると、視界が一気に開けた。
眼下に広がる海。
遠く古宇利島のシルエットが見える。
ここにかつて琉球北部を支配した王がいた。
その目にも、この景色が映っていたはずだ。
午前9時頃がいい。
人が少なく、光がやわらかい。
正月明けにはカンヒザクラが咲く。
2月上旬、ここは沖縄でいちばん早い桜の名所になる。
城跡で桜を見るなんて、想像していない。
思わず足が止まった。
古宇利島|橋を渡った先の青に、言葉を失う
古宇利大橋は全長1960メートル。
橋の上で車を止めたくなるが、駐停車禁止だ。
だから、渡りながら横目で見るしかない。
その一瞬の青さが、頭から離れない。
島に入ると、小さなカフェや食堂が点在している。
観光地化されてはいるけど、住んでいる人の生活が感じられる。
海沿いの道を歩いていたら、おばあが洗濯物を干している。
ビーチはティーヌ浜がよかった。
駐車場から歩いて5分。
岩場の向こうに、突き出たハートロックがある。
干潮のタイミングで行くと、岩の根元まで歩いて近づける。
潮位は事前に調べていった方がいい。
島の周囲はわずか8キロ。
レンタサイクルで1時間半もあれば一周できる。
自転車で走りながら、海風を受けた。
それだけで、来た甲斐があった。
ワルミ大橋|知らない人だけが素通りしていく
正直、旅の計画には入れていない。
古宇利島に向かう途中、「ワルミ大橋」という標識が目に入った。
引き寄せられるように車を走らせた。
橋の長さは315メートル。
古宇利大橋と比べると、ずっとこじんまりしている。
でも、橋の上からの眺めが違った。
羽地内海という穏やかな入り江を渡る橋だ。
海の色が、古宇利の青とは別物だ。
深い緑がかったブルー。
マングローブが水際に茂っている。
カヌーで漕ぎ入りたくなった。
2010年に開通したばかりで、観光マップに載っていないことも多い。
だから人が少ない。
橋の袂に小さな駐車スペースがある。
車を止めて、しばらく海を眺めた。
10分もいただろうか。
誰も来ない。
そういう場所が、旅の記憶に残る。
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今帰仁への行き方
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