船を降りた瞬間、空気が変わる。 湿度と緑の匂いが、一気に体を包む。 沖縄本島からさらに飛行機と船を乗り継いで、やっとたどり着く場所。 西表島は、日本にまだこんな景色があったのかと思わせる島だ。 ジャングル、マングローブ、滝。 手つかずの自然が、ここには本当に残っている。
西表島のおすすめスポット
ピナイサーラの滝|カヌーで漕いで、泳いで、やっと会える滝
早朝8時、カヌーに乗り込んだ。
ガイドさんと2人で、マングローブの川をひたすら漕ぐ。
30分ほど漕いだところで、カヌーを降りた。
そこからジャングルの中を、泥だらけになりながら歩く。
足元は滑るし、蚊は刺してくる。
それでも止まれない。
滝の音が、少しずつ大きくなっていくから。
たどり着いたとき、声が出ない。
落差55mの水が、岩肌を伝って落ちてくる。
水しぶきが顔にかかる。
冷たい。
気持ちいい。
それしか思わない。
滝壺で泳いだ。
透明な水の中に、ただ浮いている。
こんな時間が、日常のどこにあるだろう。
ツアー料金は1人8,000円前後。
体力は必要だけど、来た価値は確実にあった。
由布島|水牛車に揺られて、たった400mの海を渡る
由布島へは、水牛が引く荷車で渡る。
島と島の間、海の深さはひざ下ほど。
たった400m先に、もう一つの島がある。
水牛の名前は「安太郎」だ。
ゆっくり、ゆっくり、波を踏んで歩く。
三線の音がどこかから流れている。
おじさんが弾いている。
それだけで、なんか泣きそうになった。
島の中はほぼ植物園。
ブーゲンビリアが咲き乱れている。
派手な色なのに、なぜか静かな場所だ。
料金は往復で大人1,500円。
所要時間は1〜2時間もあれば十分。
でもここは急いで回る場所じゃない。
ベンチに座って、ぼーっとしていたら1時間経っている。
それくらいの時間の流れ方をする島だ。
仲間川マングローブ|ボートで入り込む、緑のトンネル
仲間川は、日本最大級のマングローブ林がある川だ。
ボートに乗って、川を遡っていく。
両岸から木の根が迫ってくる。
タコの足みたいな根が、水の中からにょきにょき伸びている。
あれが「タコ足根」というらしい。
川の奥に進むほど、空が狭くなる。
木のトンネルの中を、ボートが滑っていく。
エンジンの音だけが響いている。
静かで、少し怖い。
でも目が離せない。
途中、カヌクイ(サキシマスオウノキ)という巨木に降りた。
幹の根元が巨大な板のように広がっている。
樹齢400年以上と聞いた。
西表島にある時間のスケールが、頭でやっと理解できる。
ボートツアーは1人2,000円前後。
お手軽だけど、体験の重さは軽くない。
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西表島への行き方
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