日振島の風景
愛媛県

日振島

自然秘境

Photo by ブルーノ・プラス / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

離島自然と過ごす街歩き1泊がおすすめ海を眺める秘境感あり

フェリーの時刻表を調べたとき、1日2便しかないことに気づいた。 そのとき、ここへ行く覚悟が決まった。 宇和島から南へ約1時間。 日振島は、そういう島だ。 観光地化されていない。 スマホの電波も弱い。 でも、海の青さは本物だ。

愛媛の沖合、瀬戸内の奥深くに浮かぶ日振島。フェリーから降りた瞬間、潮の香りが全身を包む。人口わずか数十人の漁村では、朝日が海を金色に染める時間帯、漁師たちの船出の準備が始まる。ダイビングスポットとしても知られ、透明度の高い海では、色とりどりの魚たちが泳ぎ回る。港の小さな宿で、その日の朝獲れた魚を塩焼きにしたものを食べる。島全体が、昭和の風景をそのまま保存したようだ。時間の流れが、本州とは違う速度で動いている場所。

Best Season
5月〜6月がベスト。 海の透明度が高く、気温も上がりきる前で動きやすい。 夏は海水浴客が少し増えるが、それでも静かだ。 冬は欠航リスクが高まるため避けたほうが無難。
Stay
1泊おすすめ ・2泊以上
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日振島のおすすめスポット

01
日振島港|島の時間は、ここから始まる

日振島港|島の時間は、ここから始まる

フェリーが着いたのは午前10時すぎ。

港に降りた瞬間、潮の匂いがした。

強くて、少し生臭くて、でもそれが気持ちよかった。

港には漁船が数隻。

観光客らしい人は、自分たち以外にいない。

待合所は古くて小さい。

ベンチに地元のおじさんが座っている。

ここに来る人は、みんな目的を持っている。

ダイビング目的のグループ。

釣りだけのために来た老夫婦。

それぞれが静かにここに来ている。

フェリーは1日2便。

宇和島発が8時20分と14時00分。

逃したら、その日は帰れない。

そのプレッシャーが、島にいる時間を濃くする。

港の売店は基本的にない。

島内に自販機は数台あるが、補充は不定期。

食料と飲料は宇和島で調達していくべきだ。

それを知らずに来たのは失敗だ。

■ 日振島港 住所:愛媛県宇和島市日振島 アクセス:宇和島港よりフェリー約55分(宇和島運輸) 運賃:片道 大人1,100円(2024年現在) 便数:1日2往復(季節により変動あり・要確認)
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02
日振島のダイビングスポット|水中で、言葉がなくなった

日振島のダイビングスポット|水中で、言葉がなくなった

潜ったのは島の南側。

ガイドの田中さんに連れられて、エントリーしたのは午前11時ごろ。

水温は25度。

透明度は20メートル以上あった。

「今日はいいほうです」と田中さんが言っている。

沈んでいくと、光が変わった。

水面の光が、揺れながら差し込んでいた。

そこにメジナの群れがいた。

数百匹はいた。

根付きのソフトコーラルが密集している。

ウミウシも何種類も見た。

ここが愛媛だということを忘れた。

1本目のダイブは約45分。

エキジットしたとき、誰も喋らない。

しばらくそのままでいた。

島のダイビングショップは1〜2軒のみ。

事前予約は必須。

シーズンは5月〜10月が中心。

ファンダイブは1ボート1万5,000円前後が目安。

Cカードがないと潜れないので注意。

■ 日振島ダイビングスポット 住所:愛媛県宇和島市日振島周辺海域 利用:島内ダイビングショップで要事前予約 料金:ファンダイブ 1ボート約15,000円〜(ショップにより異なる) シーズン:5月〜10月が中心 備考:Cカード(ダイバー資格)必須
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03
漁村集落|生活の匂いが、まだちゃんとある

漁村集落|生活の匂いが、まだちゃんとある

港から歩いて10分ほど。

島唯一の集落がある。

細い路地。

石垣。

どこかの家から味噌汁の匂いがした。

人口は約100人。

かつては鰹漁で栄えたと聞いた。

平安時代、藤原純友が拠点にしたという記録も残っている。

1,000年以上前から人が暮らしてきた島だ。

集落を歩いていたら、おばあさんに声をかけられた。

「どこから来たの?」

大阪から来たと言うと、驚いた顔をしている。

「わざわざここまで」

そう言ってみかんを1個くれた。

お堂があった。

古い木造の建物。

扉が少し開いていて、線香の匂いがした。

島には小学校もある。

校舎の前を通ったとき、子どもの声がした。

それがなぜか、胸に来た。

集落には飲食店はほぼない。

民宿が1〜2軒あり、宿泊者は夕食をそこでとれる。

日帰りなら食事は持参が基本。

■ 日振島漁村集落 住所:愛媛県宇和島市日振島 見学:自由(住民の生活区域のため静かに行動すること) 飲食:島内に飲食店はほぼなし。食料は宇和島で準備を 宿泊:民宿あり(要事前予約・1泊2食付き約8,000円〜)
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モデルコース

Day Trip 8:20宇和島港発→10:15日振島港着→港周辺散策→漁村集落を歩く→昼食(持参)→14:00発フェリーで宇和島へ。滞在は実質3時間半。
1 Night 1日目:8:20宇和島発→港着後チェックイン→午後ダイビングまたはシュノーケル→民宿で夕食(新鮮な魚)。2日目:早朝の集落散歩→漁船の出港を見送る→14:00便で帰路。島の朝は格別だ。
Travel Tips フェリーは季節・天候で欠航することがある。 前日に宇和島運輸へ電話確認を。 島内にATMはない。 現金は宇和島で用意していくこと。 電波はdocomoが比較的つながりやすかった。 虫よけは必須。

日振島への行き方

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宇和島港

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