日出の風景
大分県

日出

歴史
温泉歴史を辿る日帰り最適1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と海を眺める

別府から車で20分。 そこに、ひっそりと海沿いの城下町がある。 日出(ひじ)。 読み方すら知らない。 でも一度行ったら、忘れられなくなった。 海と歴史と、あの魚の味が。 まだ観光地化されていない、本物の静けさがあった。

豊後水道に面した城下町・日出は、江戸時代から「天下の台所」と呼ばれた港町だ。暘谷城の石垣が海へ落ちる断崖の上に立つと、潮風が頬を撫でる。城下では、城主も愛した「かれい料理」の文化が今も息づいている。白身の淡白さを引き出す塩焼き、薄く削いた刺身——浜で獲れた魚が、ここでは作法をともなった料理芸術に変わる。日出温泉で身体を温めながら、足下の石垣越しに夕日が海に沈むのを眺める。そんな時間が、400年の歴史と重なって見える町。

Best Season
9月〜12月が城下かれいの旬で最もおすすめ。 春は城跡周辺の桜が咲き、海との景色が美しい。 夏の朝は別府湾が穏やかで、城跡からの眺めが格別だ。
Stay
日帰り可能 ・1泊おすすめ
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日出のおすすめスポット

01
暘谷城跡(日出城)|海の上に、城があった。

暘谷城跡(日出城)|海の上に、城があった。

城跡に着いたのは朝9時ごろだ。

人がいない。

ほぼ誰もいない。

それが、よかった。

暘谷城跡は別府湾に突き出た断崖の上に立つ。

天守は残っていない。

でも石垣と、その先に広がる海がある。

石垣の端に立つと、足元がすぐ海だ。

高さにして10メートルはある崖。

徳川家康の孫にあたる木下氏が築いた城で、

江戸時代からずっとここにある。

案内板を読みながら、なんとなく時間の重さを感じた。

観光客がいないから、自分のペースで歩ける。

30分もあれば一周できる広さだけど、

海を眺めながらぼーっとしていたら1時間経っている。

そういう場所だ。

近くに日出藩主廟もあって、

石造りの墓が苔むしてひっそり並んでいる。

ここまで来る観光客は少ない。

でも来た。来てよかった。

■ 暘谷城跡(日出城) 住所:大分県速見郡日出町2617 入場料:無料 見学時間:見学自由(日の出〜日没が安全) 駐車場:あり(無料) アクセス:JR暘谷駅から徒歩約5分
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02
城下かれい料理|1匹3,000円の魚が、なぜこんなにうまいのか。

城下かれい料理|1匹3,000円の魚が、なぜこんなにうまいのか。

日出に来た理由の半分は、これだ。

城下かれい。

日出城の石垣下に湧く清水で育ったマコガレイで、

日出でしか食べられない。

地元の食堂で刺身定食を頼んだ。

1匹まるごと、薄造りにしてくれる。

値段は3,500円。

正直、高い。

一瞬ためらった。

食べたら、後悔が消えた。

身が透き通っていて、甘い。

コリコリという食感が、口の中でしばらく続く。

ポン酢をつけると魚の甘さが際立つ。

もう一枚、また一枚。

漁獲量が少ないから、時期や店によっては食べられないこともある。

9月〜12月が旬で、脂がのっている。

事前に電話して確認してから行くことをすすめる。

地元の人に「どこで食べるのが一番いいか」と聞いたら、

「魚屋に直接行けばいい」と言われた。

それが日出のリアルだ。

■ 城下かれい料理(参考店舗) 「漁師食堂 日出丸」ほか日出町内の飲食店・鮮魚店で提供 目安料金:刺身定食 3,000〜4,500円(時価) 旬の時期:9月〜12月がおすすめ ※事前に電話確認推奨 住所:大分県速見郡日出町内各所
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03
日出温泉|別府の隣にある、静かな湯。

日出温泉|別府の隣にある、静かな湯。

別府の温泉に飽きたわけじゃない。

でも、あの賑やかさに少し疲れている。

日出温泉は、別府から20分の距離にあるのに、

人の数が全然違う。

地元の人が普段使いしている、そういう温泉だ。

立ち寄ったのは日出温泉の共同浴場。

料金は200円。

二百円。

建物は古い。

でも湯は本物だ。

ナトリウム炭酸水素塩泉で、肌がつるつるになる。

湯上がり30分後も、すべすべが続いている。

地元のおじさんが「どこから来た?」と話しかけてきた。

城下かれいの話をしたら、

いい店を教えてくれた。

観光地の温泉じゃなくて、

生活の中にある温泉だ。

それがよかった。

宿泊なら、別府に拠点を置いて日出に日帰りでもいい。

逆に日出で1泊すると、朝の海と静けさがついてくる。

■ 日出温泉(共同浴場) 住所:大分県速見郡日出町内(複数箇所) 料金:200円前後(施設により異なる) 営業時間:6:00〜22:00(施設により異なる・要確認) 泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉 アクセス:JR暘谷駅から徒歩圏内
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モデルコース

Day Trip 9:00 暘谷城跡(1時間)→ 11:00 城下かれい定食(昼食)→ 13:00 日出温泉(1時間)→ 14:30 周辺ドライブ→ 16:00 解散
1 Night 1日目:別府泊で周辺観光。2日目:朝9時に日出へ移動→暘谷城跡→城下かれいの昼食→日出温泉でゆっくり→夕方解散。朝の城跡が静かでおすすめ。
Travel Tips 城下かれいは水揚げ量が少ない。 必ず事前に電話で確認してから向かうこと。 JR暘谷駅は無人駅に近い規模で、レンタカーがあると動きやすい。 別府からのドライブがてら来るのがちょうどいい距離感だ。

日出への行き方

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