山形県

肘折温泉

温泉秘境自然湯治

山形の山奥に、時間が止まったような温泉街がある。 バスを乗り継いで、山道をぐねぐねと1時間。 たどり着いた先に、川沿いにぽつぽつと並ぶ宿の灯り。 雪が積もって、湯けむりが上がって、静かだ。 ここに来る人は、観光じゃなくて「湯治」が目的だったりする。 そういう温泉が、まだ残っている。

Best Season 冬(12〜3月)がいちばん肘折らしい。 雪が1メートルを超えることもある豪雪地帯。 湯治目的なら、寒いほど温泉がありがたい。 春の雪解け直後も、山菜が出回って朝市が賑わう。

肘折温泉のおすすめスポット

01

肘折温泉街|湯治の文化が、ちゃんと生きている

温泉街に入ると、まず建物の古さに目がいく。

昭和どころか、もっと前の雰囲気が残っている宿もある。

川に沿って一本道。

それだけの小さな温泉街だ。

「湯治」という文化がここにはある。

1週間、2週間と滞在して、湯に浸かり続ける。

自炊部屋のある宿もあって、1泊4,000円台から泊まれるところもあった。

旅館というより、暮らしに近い。

夕方になると、浴衣姿の人が路地をゆっくり歩いている。

急いでいる人が、一人もいない。

それが不思議と心地よかった。

泉質は含鉄・ナトリウム塩化物泉。

お湯に浸かると、肌がじんわり温まって、なかなか冷めない。

冬に来てよかったと、心の底から思った瞬間だ。

■ 肘折温泉街 住所:山形県最上郡大蔵村南山 アクセス:新庄駅からバスで約1時間(鉄道路線バス・約1,000円) 日帰り入浴:各宿により異なる(300〜500円程度) 問い合わせ:肘折温泉観光案内所 0233-76-2211
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02

肘折の朝市|朝6時、雪の中で始まる市

冬の朝6時。

まだ暗い中、宿の前に出た。

気温はたぶんマイナス5度を下回っている。

温泉街の一本道に、おばあちゃんたちが並んでいた。

漬物、野菜、山菜、手作りの惣菜。

小さな台に、それぞれのものを広げている。

「これ何ですか」と聞いたら、方言混じりで教えてくれた。

よく聞き取れなかったけど、笑顔で分かった気になった。

山菜の漬物を100円で買った。

夕食のお供に、宿に持ち込んだ。

シンプルなのに、妙においしかった。

朝市は毎朝6時〜7時半ごろ。

5月から11月が基本だが、冬でも数人出ていることがある。

ただし冬は本当に短い時間で終わる。

早起きして、温泉に浸かって、朝市に出る。

その順番が、肘折での正解だ。

■ 肘折温泉朝市 住所:山形県最上郡大蔵村南山(温泉街メインストリート沿い) 開催時間:6:00〜7:30頃(目安) 開催期間:通年(冬季は規模縮小) 料金:無料(商品購入は各自) ※天候・時期により出店者数が変わる
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03

銅山川|川音だけが聞こえる、白い渓谷

温泉街のすぐ横を、銅山川が流れている。

冬は雪が積もって、川岸が白く染まる。

水は澄んでいて、冷たそうで、静かだ。

散策路を少し歩くと、人がいなくなった。

聞こえるのは川の音だけ。

スマホを見る気にもならない。

この川沿いに、かつて銅山があったという。

その名残りで「銅山川」という名前がついている。

今はその痕跡もほとんど見えないが、地名だけが残っている。

温泉宿の窓からも川が見える。

夜、部屋の灯りを消して川音を聞いていたら、

いつの間にか眠っている。

観光地としての整備はほとんどない。

あるのは川と、雪と、空気だけ。

それで十分だ。

■ 銅山川 住所:山形県最上郡大蔵村南山(肘折温泉街沿い) アクセス:肘折温泉街から徒歩すぐ 入場料:無料 備考:冬季は路面凍結に注意。スノーブーツ必須
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モデルコース

Day Trip 新庄駅9:00発バス → 10:00肘折着 → 朝市の名残りを散策 → 銅山川沿い歩き → 日帰り入浴(300〜500円) → 15:00発バスで新庄へ
1 Night 1日目:新庄駅→肘折着→銅山川散策→チェックイン→夕食・温泉。2日目:朝6時朝市→朝食→ゆっくり朝風呂→チェックアウト→温泉街ぶらり→バスで新庄へ。急がない2日間がちょうどいい。
Travel Tips バスは1日数本しかない。 時刻表は必ず事前に確認すること。 冬は雪が深く、スノーブーツは必須。 自炊部屋のある宿を選ぶと長逗留がしやすい。 現金しか使えない店がほとんどなので、小銭を多めに持っていくのが正解。

肘折温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約3時間30分
水戸から 約4時間15分
前橋から 約4時間30分
高崎から 約4時間30分
甲府から 約5時間
鉄道 新庄駅へ
移動 肘折温泉へ

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