福岡市内から車で1時間もかからない。 なのに、着いた瞬間に別の星にいる。 なだらかな丘の上に、無数の白い岩が点在している。 草原と石灰岩と空だけの世界。 人工物がほとんど目に入らない。 こんな場所が九州にあったのか、と。
平尾台のおすすめスポット
平尾台|草原に白い岩が散らばる、ここは本当に福岡か
北九州市の南端に広がるカルスト台地。
標高400〜600mほどの高原に、羊群原と呼ばれる石灰岩の露頭が続く。
最初に見たとき、羊の群れにしか見えない。
なるほどその名前は正確だ。
春は野焼き後の黒い大地に緑が戻ってくる。
夏は草原が深緑に染まり、岩が白く浮き上がる。
秋はすすきが一面に広がって、風が吹くたびに揺れる。
どの季節に来ても、違う顔を見せてくれる場所だ。
駐車場から歩き始めて5分。
もう街の音は消えている。
風の音と、自分の足音だけになる。
遊歩道は整備されていて、スニーカーでも十分歩けた。
1周2〜3時間のコースが定番。
ただ、日差しを遮るものがほぼない。
夏は帽子と水が必須。
そこだけは絶対に忘れないでほしい。
千仏鍾乳洞|膝まで水に浸かって、地底を進む
入口の看板に「水温14度」と書いてあった。
8月に行ったのに、足を入れた瞬間に息が止まった。
冷たい、というより痛い。
それが1時間近く続く。
千仏鍾乳洞は全長900mの国指定天然記念物。
入口から500mは照明があって整備されている。
そこから先は水の中を歩いて進む「奥の細道」エリア。
裸足で進む人がほとんどだ。
洞内の気温は16度前後。
外が35度だったから、最高の避暑地だ。
ただし服は濡れる覚悟で行くこと。
サンダルか濡れてもいい靴を持参するのが正解。
天井から垂れ下がる鍾乳石の数に圧倒された。
ライトアップが控えめで、自然な洞窟の雰囲気がちゃんと残っている。
ドラゴンの爪みたいな形の岩があって、思わず立ち止まった。
観光地化されすぎていないのが、正直一番よかった。
貫山|平尾台の最高峰、山頂で360度の九州を見た
標高711m。
低い山だと思って舐めている。
登り始めて30分、そこそこ本気の山だと気づいた。
平尾台の駐車場から登山道に入り、貫山山頂まで約2時間。
道中はカルスト地形が続いて、歩きながら景色を楽しめる。
岩の間に咲く野の花が、季節ごとに変わっている。
山頂に着いたとき、北九州の市街地と関門海峡が見える。
天気が良ければ山口県まで見渡せる。
あの景色のために2時間歩いた価値があった。
注意したいのはルート。
案内板が少ない箇所があって、1回道を外れた。
地図アプリのダウンロードは事前に済ませておくべき。
YAMAPに登山ルートが登録されているので、それを使うのが確実だ。
下山後に足が笑っている。
翌日は筋肉痛。
でも翌々日にはもう一度行きたい。
そういう山だ。
モデルコース
平尾台への行き方
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