桜の季節、弘前に来た。 新幹線を降りた瞬間から、空気が違う。 青森の風はまだ少し冷たくて、それがちょうどいい。 お城と桜と、古い建物が同じ場所に共存している街。 観光地っぽくなりすぎていない、その加減が好きだ。
弘前のおすすめスポット
弘前城|天守が小さいから、逆に本物だとわかる
正直、最初は拍子抜けした。
天守が思ったより、こぢんまりしている。
でもそれが正解だ。
江戸時代から残る「現存12天守」のひとつ。
修復のため、天守ごと石垣から移動させるという前代未聞の工事が続いている。
今見えている光景は、今しか見られない。
天守に上ると、岩木山がどんと見える。
雪を被った山と、桜のピンクと、古い城。
この3つが一度に視界に入る瞬間がある。
入場料は大人320円。
安すぎて逆に心配になるくらい。
9時から17時まで開いているので、朝イチで来るのがいい。
光が柔らかくて、人も少ない。
焦らず歩けた。
弘前公園|桜2600本、人込みも含めて春の景色
4月下旬、公園全体が桜色になっている。
ソメイヨシノが2600本以上。
数字で聞いてもピンとこなかったけど、現地に立つとわかる。
視界の端から端まで、ぜんぶ桜だ。
お濠に花びらが落ちて、水面が白くなっていく。
「花いかだ」と呼ばれるやつだ。
これ目当てで来た人が、岸沿いに並んでいた。
気持ちはわかる。
屋台が100店舗以上出ている。
弘前産のりんごを使ったものが多くて、りんごワインを片手に歩いた。
甘くて、少し酸っぱくて、春に合う味だ。
混雑は本物だ。
土日の昼間は人がすごい。
早朝7時台に入ると、まだ静かで、光も綺麗だ。
公園自体は入場無料。
懐にも優しい場所だ。
旧弘前市立図書館|誰も教えてくれなかった、静かな名建築
正直、ここが一番好きだ。
1906年(明治39年)築。
ルネサンス様式の洋館で、双塔がにょきっと立っている。
弘前城のすぐ近く、追手門広場の中にある。
通りすがりに目に入って、思わず立ち止まった。
中に入れる。しかも無料。
白い内装、螺旋階段、古い木の床。
観光客がほとんどいなくて、静かだ。
窓から差し込む光が、床に模様を作っている。
弘前には「洋館めぐり」という文化がある。
明治から昭和にかけて建てられた洋館が、街のあちこちに残っている。
ここはその中でも保存状態がいい。
旅行前に調べていなかったスポットだったから、余計に嬉しかった。
ガイドブックに載っていない感動というのが、たまにある。
ここはそういう場所だ。
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弘前への行き方
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