下北半島の先端近く。 そこに、日本とは思えない景色がある。 白い岩が海からそびえ立ち、 波に削られた形が仏様に見える。 誰かが名付けた「仏ヶ浦」という言葉が、 ここに来てはじめて腑に落ちた。 アクセスは簡単じゃない。 だから余計に、着いたときの静けさが刺さる。
仏ヶ浦のおすすめスポット
佐井港|ここから先は、船でしか行けない
佐井村の小さな港。
コンビニはない。
自販機が1台あるだけだ。
仏ヶ浦へは、ここから観光船に乗る。
所要時間は片道約30分。
料金は大人3,000円(往復)。
1日数便しかない。
9時の便に乗るため、8時45分に港へ。
乗客はわずか12人だ。
海はべた凪で、エンジン音だけが響いている。
「今日は見えやすい」と船長が言った。
その一言で、なぜかすごく安心した。
陸路でも行けるにはいける。
車で山道を下りて、徒歩20分ほど。
でも船から見る岩の迫力は、陸からじゃ味わえない。
最初は絶対に船で来てほしい。
仏ヶ浦海岸|船を降りた瞬間、声が出た
桟橋に足をつけた瞬間、見上げた。
白い岩の壁が、空まで続いている。
高さは最大で約30メートル。
長さは約2キロにわたって続く。
「すごい」という言葉しか出てこない。
語彙が全部持っていかれる場所だ。
岩は凝灰岩。
緑の海と白い岩のコントラストが異常に美しい。
晴れた日の午前中、光が岩に当たる時間帯が一番いい。
観光船の滞在時間は約40分。
短いと思っていたが、ちょうどよかった。
ひたすら歩いて、ひたすら見上げて、写真を撮り続けた。
人が少ない。
静かだ。
波の音と、自分の息づかいしか聞こえない。
こんな場所が日本にあったのかと、
本気で思った。
白い岩礁群|一つひとつに名前がついている
岩には名前がある。
「如来の首」「五百羅漢」「天龍岩」。
看板が小さくて、気づかず通り過ぎそうになった。
一番好きだったのは「如来の首」。
丸みを帯びた岩が、本当に頭に見える。
波に長い年月削られて、あの形になったらしい。
岩の根元に近づくと、色が違う。
白だけじゃなくて、緑がかっていたり、
茶色の層が入っていたりする。
足元の海水が透明で、底まで見える。
北の海とは思えないほど綺麗だ。
曇りの日に来ると印象が全然変わると聞いた。
霧がかかると、神聖な雰囲気がさらに増すらしい。
また来たい。
今度は泊まりで。
帰りの船から振り返ると、
岩が少しずつ小さくなっていった。
その景色も、妙に忘れられない。
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仏ヶ浦への行き方
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