那覇から高速船で約50分。 フェリーが港に近づくと、海の向こうに一本の岩が突き出ている。 あれが伊江島のシンボル、タッチューだ。 小さな島に、海と山と花と戦争の記憶が全部詰まっている。 来る前は「ちょっと寄り道」くらいに思っている。 帰る頃には、また来たい。
伊江島のおすすめスポット
城山(タッチュー)|頂上まで15分、見晴らしは一生分
標高172m。
数字だけ見ると、たいしたことない気がする。
でも実際に登ると、これがなかなかきつい。
登山口から頂上まで約15分。
急な石段が続いて、途中で何度か足が止まった。
運動不足を実感するタイミングだ。
頂上に出た瞬間、息が止まる。
きつさのせいじゃない。
360度、海しかない。
伊江島の集落が箱庭みたいに見えて、
本部半島がうっすら霞んで見える。
快晴だったから、遠く慶良間の島影まで見えた気がした。
風が強くて、帽子を押さえながら立っている。
そういう無防備な状態でこの景色を見ると、
妙に頭が空っぽになる。
下りは足元が滑りやすい。
運動靴推奨。サンダルで来ていた人が途中で引き返している。
教訓にしてほしい。
百合ヶ浜|干潮の時間だけ現れる、本当の砂浜
伊江島の東端あたりから、グラスボートで沖へ出る。
5分も走ると、海の上に白い砂州が浮かんでいた。
百合ヶ浜。
潮が引いたときだけ現れる、幻の浜だ。
船から降りると、足首まで浸かる浅瀬が続く。
水の色が異様にきれいで、砂がびっくりするくらい白い。
思わず立ち止まって、水面を見つめてしまった。
浮かんでいるのに歩いて渡れる、という感覚が不思議で、
ずっとそこをうろうろしている。
滞在できる時間は干潮の前後1〜2時間程度。
ツアーのスタッフに「そろそろ戻ります」と声をかけられて、
やっと現実に戻った感じがした。
季節によって出現しない日もある。
行く前にツアー会社に確認を。
料金は大人2,000円前後が相場だ。
天気と潮が合った日にしか見られない。
そのレア感が、また来たいという気持ちにさせる。
伊江島百合の花まつり|4月、島が全部ユリになる
毎年4月下旬、タッチュー周辺の斜面が白く染まる。
テッポウユリが一斉に咲く季節だ。
「まつり」という言葉から、にぎやかな屋台イベントを想像している。
実際は違った。
ゆるやかな丘の上に、白いユリが一面に広がっている。
風が吹くたびに揺れて、香りが来る。
その香りがけっこう強くて、鼻の奥に残る。
会場には地元の人も観光客もいるけど、
みんなどこかぼんやりした顔をしている。
花の前に立つと、なんとなく静かになるだ。
開催期間は約1週間。
2024年は4月26日から5月3日に開催された。
入場無料。駐車場もある。
夕方に行くと光が柔らかくて、
白いユリがほんのり金色に見える。
その時間帯がいちばんよかった。
花と海とタッチューが一度に見える構図があって、
そこで30分くらい動けない。
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伊江島への行き方
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